右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

如意越の道 <後編>

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前編ではトレイルを進んでいたつもりがいつの間にか車道に出てしまったところまでお伝えしました。

さて、このまま進むとゴルフ場を突き進み、クラブハウスの裏側から山を下るルートになります。そこではなく、なんとか三井寺方面へ行きたい!そして、どうでもいいけどさっき転んで泥だらけになった手を早く洗いたい…! そんな思いで進もうとしたところ、前方になにやら動物が!野生の子たぬきが二匹。初めて見たかも。
そんなたぬき達をやりすごし、山への入口を探しながら道なりに進んでいきます。左手はすでにゴルフ場のコース。よくよく見ながら走っていくとどうやら進めそうなところがありました。半信半疑ながら進んでいくことにします。

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▲野生の子たぬき!こちらの様子を伺いつつ近寄ってくる。たぬきは美味しくないらしい。

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▲わかりにくいけど右手にトレイルの入口発見!

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▲ここ!

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▲うっすら道らしき道(?)を進むと…

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登山道に出た!やった!

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▲右手から下って来て、

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▲左手に進んでいく感じ。

おおい茂る草をかき分け登った先、山道に出た!やった!おそらく先ほど3方向に分かれていたいちばん右のルート、木に矢印が書かれていたコースを進むと、ここに出てきたのではないかと。しかしそんなことは置いといて、ルートを見つけたことが嬉しくて小躍りしながら左方向へ進んでいきます。
でもその喜びもつかの間、まさかのトラブル発生!右足に違和感があり、見るとワラーチのひもが切れている!マジか!ちょうど鼻緒の部分がブッチリと。このワラーチ、今年の2月から使っていて走行距離は200キロを越えたあたり。しかし前回のダメージが決定打になったのか、下りで負荷が掛かった時でした。

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▲まさかのワラーチ大破!鼻緒の部分のパラコードがちぎれる!

このままでは走ることができないので修理します。ちぎれた片方を穴に通して丸結び、もう片方をバンドの方へつなぎます。長さが足りない分はバンドを調整。若干キツい感じだけど、これでなんとかいけそう。やや強度に不安はあるけどおそらくあと少し、慎重に行けば大丈夫そう!(根拠なし)

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▲ちぎれた部分を結びなおす。

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▲裏は丸結びで取れないように。

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▲ジャーン!ベルトを調節して何とか修理完了。

右足に注意を払いつつ、さらに進みます。ここで分かれ道に到着。左が目的地へのルート、右は…もはや確認しなかったけど、藤尾の方に続いてたのかしら。それくらい右足が気になって先を急いでいたわけだけど、この先左ルートはぬかるんだ下り。いつまたワラーチのヒモが抜けてしまうかわかりません。

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▲しばらく進むと左右の分岐へ

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▲左の木に「小関越・三井寺」と書かれている。

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▲ぬかるんで滑りやすい下り。

と思っていたら、ここでまさかの事態!なんと左ワラーチのヒモまでちぎれるという、不運!次から次へとヒモがちぎれる、まさにテリーマン的状況!このまま山(魔雲天=マウンテン)に負けてしまうのか!?

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▲がびーん!ここでまさかの左足の鼻緒も切れる!

左のちぎれ具合が右のよりもひどく、どうひどかったかというと、修理しずらい位置でちぎれていたということで、直すのにかなり手こずります。ぬかるんだ斜面に突き出た切り株に腰を下ろしながらせっせとヒモを結びます。小雨降る山の中、おっさん独り草履を直す、という画に哀愁どころか滑稽さを感じましたが、ワラーチストにとってヒモが切れるのは自転車乗りのパンクと同じ。自分で直せなければ話にならない。
少し時間は掛かりましたが、右足と同様の方法で修理を済ませ、これまで以上に足元へ注意を払いながら進んでいきます。このルートは人が通る山道になっていて、文字が薄くない看板も立っていたりと、とくに迷うこともなく進んで行きました。

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▲今回のコースで初めてちゃんとした看板を発見!

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▲山道の脇に「児石(ちごいし)」。お地蔵さんみたいな感じ?

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▲0と書かれた看板。どんな意味があるのかしらん。

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▲なんか見たことある場所。

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▲振り返ると「如意越の道」と書かれている!

下りきると少し広いところへ出てきました。何か見覚えがあるぞと思っていたら、以前、小関越えから三井寺へ抜けた四つ辻でした。ということは、ルート的には正解!三井寺方面へ抜けられそうです。今来た道を振り返ると、木の枝に「如意越の道」と書かれてある。
後で調べて知ったのですが、「如意越」というのは鹿ヶ谷から池ノ谷地蔵を経て三井寺へ至る山道のことだそうで、今回はその東半分を通ってきたことになります。でもこれで銀閣寺から大文字山を経て三井寺まで行くルートが確立できました。というわけで、この先の下りは行ったことがない奥藤尾方面へ行くことにしました。

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▲前回来たときにはなかった、ちゃんとした看板。

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▲こっちが三井寺方面。前回はこのルートを進みました。

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▲こっちが小関越え。緑の絨毯コース。

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▲もうひとつ、藤尾へ抜ける道。今回はこのルートをチョイス!

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▲現在位置はこのあたり。西大津バイパスのトンネルの上を通り越した。

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▲持って来たおにぎりを食べて出発!

この先は特に分岐もなく、緩やかな下りで問題なく進みます。あまり人が通らないのか、草がかなり茂っていたくらいで、あっという間に車道へ到着しました。
と書きましたが、実際走った距離は少しだったけど、時間は結構かかってしまいました。なぜなら右ワラーチのヒモが再び取れてしまったから。この修理ではパラコードをとっぱらいバンドを穴に通して、本来の真田紐タイプの形に。ますます足の締め付けはキツくなるけど無事に下山することが第一。

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▲かなり草が生い茂っている!

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▲林道へ出た!

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▲防砂堤?この天気だけど、あまり水は流れてなかった。

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▲おそらく立入禁止の門。でも右側が空いてるから歩行者OK!…だと思う。

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▲ちょうど西大路バイパスの長等山トンネル南側に出てきました。

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▲藤尾神社で無事下山の報告とお礼を。

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▲帽子はクモの巣だらけでした。

今回学んだことは、ワラーチで行くなら予備のヒモを持っておくべきだということ。最悪、裸足でも帰れるように足の裏を鍛えておくことの2点。
毘沙門堂から如意越の道を通って藤尾で下山し自宅近くまでおよそ12キロ、走行時間1時間50分のランでした。

次回のブログは…おそらくワラーチ作成の模様をお届けします。