右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

山のてっぺんからの夜景を、おっさん二人で見に行く

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「夜に走る」なんて題名にしようかと思ったけど、何となく「夜に駆ける」をもじってるようで、しかもちょっと前に流行っていたものを取り入れるのはおっさんの習性だと思うこともあり、まぁ、何というかブログのタイトルにも気をつかう今日、この頃。

今年の頭には「オレ、ブログがんばる!」なんてことを言っていたような気もするけど、がんばるがんばると思い続けて11月になってしまった。一年て早いよね。

ブログ書くつもりだったのに書けなかった…はずかちー!なーんて思ってるのは自分だけなので、久しぶりのブログだろうとしれっと更新する。

 

というわけで、先日、地元の同級生”きよ”氏に誘われてナイトトレイルに行ってきました。

これまで、山を下るタイミングが遅くなってしまったことはあるけれど、意図して暗い山道に足を踏み入れるのは初めて。基本的に僕は怖がりなので、わざわざ暗い場所を独りで走ろうとは思わない。でも、ナイトトレイルには憧れがあって、ヤマケン選手が「夜の山は五感が鋭くなる」みたいなことを言ってて、僕もそんな風に言ってみたいなとか思ったり思わなかったり。何にせよ、独りで無理なら二人でというわけで、きよ氏の提案に乗っからせてもらったわけだ。

当日の行程は16時に山の麓へ集合し、1時間ほど掛けて頂上に到着、そこから夜景を堪能して下山するというプランだ。場所は何度も通った地元の山、二人共コースはあらかた頭に入っている。明るい内に登ってしまおうという半ナイトトレイルで、いわば初級編。

当初、山の北側から登り東側へ抜けるルートを検討していたのだけれど、この東側というのが地元でいうちょっとした心霊スポットになっており、暗い中通るのは怖いよねということで、東側から登り北側へ抜けるというコースになった。何度も書くが、僕はただでさえ夜の山が怖い。怖い要素は少ないほどいいのだ。

ただ、こわいこわいと言うものの、逆に少なからず夜の山道に挑戦したいという気持ちがあって、今回のトレイルが暗い山の中で過ごす経験値になればなという思いもある。

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スタートして約1時間、予定通り山頂に到着する。この日は天気が良く空気も澄んでおり、夕日をうけた空が赤から青色へのきれいなグラデーションを見せていた。彼方へジリジリと沈んでいく太陽を見ながら、こんなご近所でも良い景色は見れるもんだなぁと、ちょっと感動する。

きよ氏がコーヒーとドーナツを持ってきてくれていて、それを頂きながらまだ灯のつかない街を眺める。風が強く気温が低かったので、温かいコーヒーがすこぶる美味しかった。

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時刻は5時30分、地上だと結構暗く感じる時間だけど、山頂から見る世界はまだ明るい。そうこうしてる間に街の光が灯りだして、ゆっくりと景色が変化していく。暗くなった方が国道なんかが良く分かる。

実はこの山、地元では一番高い山で、地上からも頂上が良く見える。そこできよ氏がライトを照らして、家から見えるかという実験を行った。待ち構えていた奥さんの協力のもと、家から確認できた光を動画にしてきよ氏に送信、それを山頂で見て「おぉ〜!」とおっさん二人がテンションを上げる。

そんな小粋なイベントもあったんだけど、何せこの日は寒かった…!パーカー持ってきておいて正解だったよ。若干ブルブルと震えながら、まだかすかにオレンジ色が残る空を背に、いざライトを点けて下山する。

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下りはずっと暗闇の中を走ったんだけれど、やはり誰か一緒にいるというのは心強い。微塵も怖さを感じなかった。独りだと、どうしても早く下りなきゃという焦る気持ちがあって、常にドキドキしながら走ってたんだけれど、今回はかなり気持ち的な余裕を持って走ることができた。余裕があると危ないところはゆっくり行けるしね。結果的に安全に下れたと思う。

途中、変な虫を見つけたくらいで、大きな出来事もなく無事に下山。怖くなかったとはいえ、国道を走る車のライトを見ると、やっぱりちょっとほっとする。ロードも含め15キロほどの行程だったけど、何か新鮮な気持ちで登れたし、充実感のある山行でした。

 

これを機にいずれ独りで。行くならせめて早い時間がいいな…。

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