右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

AirPods pro が水没して復活した話

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コロナワクチン接種後、大事をとってしばらく走ることを自粛していた時のお話。

ちょうどテレワークが始まったこともあり、用事がなければ、ほぼ一日家から出る必要がなくなってしまった。

ただ、やはりずっと家にいるというのは、僕の場合、心身共にあまり良くなかったようで、とりあえず何かしら理由をつけて外出することにした。

ま、簡単にいうと、これまで夜に走っていたランニングをウォーキングに変えたというだけの話。

僕は走る時、基本的にはイヤフォンなどは装着せず、ただただ黙々と走るんだけど、いざ歩くとなると話が違う。

歩くのは暇だ。

身体の処理負荷が低い分、考える方に余力がある。だから、何かしら頭を忙しくしておきたいという思いからイヤフォンをすることにした。

実は以前、iPhoneを最新機種に変更した際、どさくさにまぎれてAirPods pro も購入してやった。約3万円という金額を携帯の分割に上乗せすることでうやむやにする作戦だ。

さすがiPhoneのためにつくられた(?)イヤフォンだけあって、それ以降、快適にイヤフォンライフを送っている。

そりゃあ、歩く時にもお供にするでしょ。

 

しばらくは何事もなく歩いていたわけなのだけど、ある時、緊急的にトイレに行きたくなったことがあり、帰宅後すぐトイレに直行した日があった。

その際、AirPods pro をランニングパンツのポケットに入れていたのだが、無事にトイレを済ました安堵で、そのことをすっかり忘れてしまい、そのままパンツを洗濯機に放り込んでしまったのだ。

僕がイヤフォンの所在に気づいたのは約1時間後、洗濯機がすべての衣類を完璧に洗い終わった後だった。

 

まさかと思って洗いたてのパンツをまさぐると、案の定、AirPods pro が見つかった。

やってしまった…!洗濯機を開けてこんなに絶望感を覚えたのは、ムーニーマンを回して中からゼリー状の何かが散乱した時以来だ。

あなたが落としたのはこの金のAirPods proですか。それとも銀のAirPods proですか。まあどちらもすでに壊れてますけどね。って、やかましいわ。

すぐさま耳につけてみる。すると金切り音が鳴り、あたかもAirPods proの断末魔のようにかん高いノイズが耳をつんざく。それでも一応音は聴こえる。

そういや電子機器は水に強いっていうもんな。パソコンの中も高圧浄機で洗ってきれいにするっていうしな…。

というわけで、一縷の望みを掛け、AirPods pro の復活作戦を実行することにした。

 

とりあえずネットを開き、「AirPods pro  水没」で調べてみる。すると、いくつか対処法が記載されたページにヒットした。

まず、禁忌なのは電源を入れること充電をすること

これは内部が濡れていた場合、回路がショートするためだ。やべ、さっき電源入れたわ。

AirPods pro はケースから出した時点で電源が入る。そのため、まずはiPhoneとの接続を切る必要がある。

 

次に内部を乾かすこと。濡れた状態だと前述した通り、通電時にショートする危険性がある。

また湿気のある状態で放置しておくと内部が錆びてしまう可能性もある。そうなってはもう使えない。

とりあえず、乾かすのだ!

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乾かす方法として、まずは風通しの良い場所でしばらく放置する。遠心力で水分をはじき出す!とか言ってAirPods pro を振り回すのはNGらしい。

もはや洗濯機の脱水で1分間に800回ほど回っているので、今更振るのはダメとかよくわからないが、とりあえずイヤフォンを安静にする。

何かアクションをおこしていないと不安な気持ちを払拭できないが、ここはぐっと我慢。

とりあえず、干物のように半日ほど陰干しすれば、次は本格的に乾燥作業に入る。

 

ネットでしらべた際、お菓子などに入っているシリカゲルを使用していたのだけれど、そんなに都合よくあるわけでもない。

というわけで、僕は湿気とるぞうくん(そんな商品はない)を使うことにした。

ジップロックに除湿剤を入れてその上にAirPods proを置く。チャックをしめて放置すること2日、完全に内部の湿気を奪い取る!これは現在のミイラパッケージやで。マキマキー!

ここでも直ってるかどうかを早く確認したいのが人情ってもんだが、焦ると元も子もないので2日間は我慢する。年のせいか最近は待つことが苦痛じゃなくなった。

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そして2日後、いよいよ緊張の瞬間…!まずはiPhoneとペアリングする。イヤフォンを耳につける。音を出す。

 

聴こえたー!

おぉ、神よ!復活だ!復活祭だ!イースター、ブースター、バブルスター

しかもあの金切り音も全くならない。音質も悪くない。どうやら洗濯前の状態に戻ってくれたようだった。ケースも充電できるし特に問題ないみたい。やっほい!

 

今回、一応Appleのサポートにも連絡してみた。サポートアプリで確認したところ、僕のAirPods proは保証対象になっていたからだ。

だけど、結論からいうと、残念ながら保証を受けることはできなかった。この保証というのは、あくまで初期不良や通常使用時の故障などに限られるからだ。

落として壊したとか、今回のように水没させたとかは保証対象外になる。

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ちなみに、サポートから提示された修理費用は、充電ケースが10,780円、左イヤフォンが10,780円、右イヤフォンが10,780円、というわけで、総額32,340円だった。

マジか。新品買えるやないか。むちゃくちゃやな。

今回は運良く復活することができたけど、どうしても修理が必要になることもあるだろう。じゃあどうすればよかったかというと、Apple Care+に入っておくべきだったということだ。

AirPods pro の Apple Care+ 費用は3,400円。これで2年間の保証が付加される。その場合、修理費はそれぞれ3,740円、全部で11,220円。それでも高いけど、保証無しの3分の1の金額で修理が可能なわけだ。

あと、iPhone同様、充電がヘタった時に交換が可能だし、エクスプレス交換サービスもついてくる。

購入後、30日以内に加入しないといけないので、僕はもう入ることはできないけれど、これからAirPods proを購入される方は、是非加入することをオススメします。

 

っていうか、AirPods proの防水ケースとかも売ってるんやね。とりあえずそれ買おっと。