僕にとって「どんな靴を履くか問題」は深刻だ。
ブログのタイトル通り右足の幅がFなので、かなりの幅広だからジャストフィットする靴がない。ちなみに左足はEEEEある。
そんな理由もあってワラーチに興味を持って、今ではもっぱら素足族になっている。
普段走る分にはワラーチで十分なのだけど、トレランの大会などではサンダル禁止というルールもあるとか。
そういう大会に出るためにも、トレイル用の靴は確保しておきたい。
初めてトレイルランニングを始めた時はサロモンのXA PRO 3Dというシューズを履いていた。重厚でGORE-TEXが施されたガチガチシューズだ。
悪い靴ではないのだけれど、ワラーチ慣れした僕には重いし、接地の感覚がつかめず走りずらい。
▲まずはレポートのため山頂を目指すぜ!
幅広裸足感覚でいえばアルトラのシューズが有名なのだけど、Run boys! Run girls!さんへ行った時、どのシリーズか忘れたけど、試着させてもらうと、やはり横幅がキツかった。
「アルトラでダメならダメですね」と店員さんの声がリフレインする。
自分が望む靴にはもう一生出会えないのではないか…そう思う時期もあった。
そんな時に知ったのがXero Shoesだった。僕は普段もXero ShoesのPrioというスニーカーを履いている。
ゆったりワイドで薄いソール、そしてゼロドロップ設計という理想的なシューズ。
そんなスニーカーをもとにトレイル用に開発されたのが、今回紹介する「TerraFlex」だ。
▲今回ご紹介するのがコレ。Xero ShoesのTerraFlex。すね毛は気にすんな!
とりあえず、履いた感じを確かめるためにいつもの大文字山を登る。
ソールが薄いせいか、砂利道なんかは結構足裏に衝撃がくる感じ。出っ張った石を踏んだりすると痛い。
だけど、それだけソールが柔らかいので地面の凹凸に合わせて接地することができる。地面からのフィードバックがあるのでいつもと違和感はない。
▲右へ行け、という笑顔なんだと思う。
▲とうちゃーく。まだ3時なんだけど、曇ってるせいか暗い。
しゃくしゃく進んで頂上に到着。中年の方、若い男性コンビ、女の子とそのお母さんで5人のハイカーがいたけれど構わずレポート用に写真を撮る。
現在、僕は丸坊主なので、何をやっても周りから「坊主だしな…まっいいか!」で許される気がする。(←偏見)
どうでもいいけど、映画「ワイルドスピード」は敵も味方も全員ハゲなので、誰が誰だか判別ができず、何が何だかわからない内容だ。
▲靴下は履かない。ジュンイチ・石田のスタイル。
靴のデザインとしては先端が細い方がかっこいいと思う。PUMAのスニーカーとか。
だけど、僕の幅広足と比べて分かる通り、Xero shoesの先端は広い。
そのため、爪先部分は丸くなってるので、もっちゃりした見た目は否めない。
でもその丸さがポイント。「先はま〜るい方がいい」って、昔のCMで研ナオコも言ってたしな。
▲アッパーはこんな感じ。どちらかというと地味な印象。
▲全体的にメッシュが掛かってる。どういう効果があるのかは知らない。
トレイル用のシューズが一般のランニングシューズと大きく違う点にソールの凸凹、「ラグ」の存在がある。
突起の高さ、数、向きによってグリップがかわってくるし、ぬかるんだ路面だと大きく差が出ると思う。
もちろんTerraFlexのソールにも滑り止めのラグがある。
▲こんな感じ。なんかゴルフゲームのグリーンの芝みたいだな。
▲まぁまぁの高さがある。公式では5mmとのこと。
途中、ちょこっと泥っぽい登りを通ってきたんだけど、いつものワラーチに比べると踏ん張りがきいた気がする。
そして、これがXero shoes最大の特徴なんだけど、靴が柔らかい!
くるくるできるくらい柔らかい。
前述した通り、これだけ柔らかいと地面の凹凸にフィットすることができる。
ロッククライミング用の靴に近いのかな。履いたことないけど。
▲折れ曲がるくらい柔らかい。
▲さらに丸めることも!
▲裏向けるとこんな感じ。
Xero shoesのソールにはFreeTrueという独自に開発された素材が採用されている。
柔らかいけど、丈夫で耐久性がある、5000マイル保証のニクいヤツだ。
TerraFlexのソールは、FreeTrueの4mmとインソールの3mmで構成されている。
ラグの5mmを合わせると、最大9mmの厚さ。
▲大文字の大の中心で新しいシューズにエネルギーを注入する。
▲京都の街をバックにXeroshoes!
もう一点、重要になってくるのは靴の重量。もちろん軽いにこしたことはない。
TerraFlexの重さは一足275g。300超えのシューズが多いトレラン用の中では、まずまず優秀だと思う。
僕の普段履きXero shoes のPrio は260g、「靴を履く」感覚で言えばさほど違いはない。
そういう意味でも、いろんな観点から自分にとって履き良いシューズだと断言できる。
▲今回、TerraFlexと合わせてPrioも購入した。同じシリーズはこれで3足目。
ひとつ不満をいうと、ヒモ靴なので当然ヒモを結ばなければならない。
僕はヒモを結ぶのがあまり好きではないので、都度、結び直すのが細々とストレスだったりする。
コードストッパーみたいなのをつけるか、結ばない靴ヒモに変えるか…それも面倒なんだよなぁ。
というようなことを考えながら来た道を折り返す。
▲で、また山頂まで戻ってきた。
▲コーヒー飲みながら大福を食う。山頂でお菓子を食べる、これも目的のひとつ。
山頂からは少し長めに走れるコースで下ることにした。
指先が保護されている安心感からか、下りをガンガン攻めたことで、時折、制御できないくらいのスピードが出る。
トレランのくだりってこんなに怖かったっけ笑
ただ、指先とシューズの先端に多少の誤差があるためか、途中何度もつまずいてしまった。
疲れて足が上がってないだけ、とは思いたくないものです。