右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

足裏にできた血マメをどうするか問題

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関係ない人には一生無縁のこの問題。普通に暮らしていると足裏どころか血マメすらできる機会は少ないわけで。ただ、裸足ランニングをしているとどうしても直面するインポータントな問題だ。裸足スキルが上がることで回避できるものだと信じているが、まだまだ未熟な僕にとってこれはまさに「どうするか問題」なのである。

 

血マメのメカニズム

そもそも血マメとはどういうものなのか。そこから考えたい。人間の皮膚には毛細血管がたくさん通っており、皮膚を傷つけるとそこから血が出るのは知っての通り。すり傷や切り傷がそれに該当する。しかしながら、皮膚に衝撃を与えると表皮は傷つかないながらも、皮下が出血することがある。その血が皮下と表皮の間に溜まってしまったものが血マメになるのだ。

 

裸足と足裏血マメの関係

人が走る時、足裏が地面に接地するため当然ながら衝撃がある。そのインパクトたるや相当なもので、裸足で長距離を走った後は足が腫れ上がってひと回り大きくなるほど。手の平を地面に1万回叩きつけることを想像してほしい。なんとなく腫れ上がるのもわかると思う。裸足で走る場合、同様のことが足裏で行われるわけだ。

裸足ランでは衝撃をやわらげる走り方、「足を置いてくる」なんて表現されるんだけど、そういうスキルが必要になる。また、足裏にある28個の骨が形成する関節によって衝撃を分散しダメージを軽減することも出来る。だからこそ熟練の裸足ランナーはサブ3の達成も、ロングトレイルの完走も可能なのだ。

シューズを履いて走ると、この衝撃をソールが吸収してくれるため、足の機能を使う必要がない。シューズによって人間本来の能力が封印されてしまうというのは、こういうとろこに所以していると思う。話がズレてしまったが、つまり裸足で走ると地面からの衝撃や摩擦によって足裏の皮下が出血し、結果、血マメができてしまうのだ。

 

血マメの治療法

血マメができてしまったら、まずは患部を冷やす。これによって炎症や出血を抑えることができるからだ。さて、肝心の血マメをどうするかというと大きく二通りの方法がある。

  1. 血マメをつぶして中の血を抜く
    血マメとはいえ、皮下と表皮の間に異物が入っているわけだから、そこに衝撃を加えるとすこぶる痛い。足裏という場所がら歩く度に激痛が走ることになる。そんな時、血マメをつぶして血を抜くと異物がなくなるため痛みはかなりマシになるのだ。
    血抜きの方法は、消毒した針(大きめが良い)でプスっと穴をあけるだけ。そこから血をしぼり出す。そこそこ痛みは伴うが、これを中途半端にしてしまうと結局歩いた際に痛くなるので我慢して血抜きする。

  2. そのまま放置する
    中の血が固まり、皮膚の代謝によってはがれ落ちるまで自然に待つ方法。何もしなくていいというのは気楽だし、感染症をおこす心配もない。可能であればこの方法を採用したい。
    ただデメリットとしては、歩くと痛いということだ。厚めの靴下に厚底の靴を履けばかなり痛みは軽減できるけど、立っているだけで痛いというのはストレスだ。しかも痛みを避ける歩き方などしていると普段使わない筋肉を使ったりして身体の別の場所に負担が掛かるという二次災害的なことも起こりうる。

 

足裏血マメのその後…

今回のランで盛大に血マメができたわけだけど、その後の経過はどうだったのか。簡単ではあるけれど記録しておいたので紹介したい。

  • 日曜日
    血マメ発生。足裏が痛くてまともに歩けない。外傷もさることながら、足が腫れて熱を持っている。保冷剤の上に足裏を置いて冷やしていたけど、あまりの痛さに鎮痛剤を飲んでしまった。とりあえず針を指して中の血を抜き、潰せるものは全て潰した。
  • 月曜日
    朝起きると少しマシになっていた。おそらく腫れが引いてきたからだと思われる。裸足ではまだ痛いけど、靴下と厚底靴を履けばかろうじて歩ける。
  • 火曜日
    相変わらず足裏は痛いものの、我慢できないくらいの痛さではない。靴下とシューズを履けば普通に歩ける。
  • 水曜日
    足裏にやや違和感はあるものの、痛みほどではない。この日から裸足でも普段通りに歩けるようになる。
  • 木曜日
    もはや問題はない。Xero Shoesを履いて子供たちとかけっこができるくらい。
  • 一週間後
    ケガをしてからちょうど次の日曜日、Xero Shoesで8キロジョグ。
  • 10日後
    裸足ラン再開、6キロ。

そこそこ派手にやってしまったとは思ったけど、10日後には裸足で走れるようにはなっていた。一部、傷が治りきっていないところは絆創膏を付けてはいたけれど、衝撃に対する痛みなどは全くなかった。
血マメなんて、所詮外傷。適切に処置をすれば回復期間はあっという間だ。最初はもちろん痛いけど、筋肉の炎症や疲労骨折なんかに比べると長引かないし、単なる軽症でしかない。

 

結局「どうするか問題」はどうする?

結論として、「放置する」のがベストだと思う。この場合、最も警戒すべきことは感染症だからだ。そのリスクを最大限おさえるには放置するのが良いだろう。ただ、放置状態だと歩くたび(足裏が地面に接触するたび)に痛みが伴う。どれくらいで痛みがなくなるのか検証してないけど、なんせそのままだと日常生活もままならないので、結局、僕は血抜き治療をしてしまっている。もちろん衛生面に注意を払っているのは言うまでもない。

 

今回、かなり大きな血マメができたので、キレイさっぱりなくなるのかと懸念していたけど、今のところ経過は良好だ。皮膚の代謝ってすごい。