右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

Xero ShoesのAmuri Cloudを買ったので山頂レポ

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少し前の話になりますが、Xero Shoesがセールをしてました。前回のセールでは「Prio(プリオ)」というシューズを購入しましたが、今回はXero Shoesのフラグシップモデルであるサンダル、「Amuri Cloud(アムリクラウド)」を購入。

普段、自作ワラーチを履いている限り、既成ワラーチを履く理由はないんだけど、Xero Shoesのソールの薄さにはとても興味があったのでこの機会に試しに買って履いてみることに。

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▲今回購入したAmuri Cloud。カラーバリエーションもあってオシャレ。

この時、足を痛めていたこともあってガンガン走ることはできなかったけど、何せ片方120グラムしかないので歩いて軽い、動いて軽い、いちいち軽い。ヒモの調整不足か前足部に隙間ができるのが気になったけど、グリップも良かったし普通に登るのに問題はなし。

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▲Xero Shoesを履いて大文字山に登りました。良い天気!

山頂に到着すると中年登山者に「それ何?」と声を掛けられました。どうやらXero Shoesを見たのが初めてだったようで興味津々のご様子。確かに、ルナサンダルと比べるとソールは薄いし全体的に頼りない見た目は否めない。

でもXero Shoesのソールは薄くて軽くて丸めることができるくらい柔らかいけど丈夫。なんでも「FeelTrue」というゴム素材でできたソールらしくXero Shoesが開発したものらしい。厚さは6mm。これってけっこう薄くて、地面の凹凸は十分に感じることができるレベル。

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▲ちょっと汚れてるのは泥の上を歩いたから。

赤い部分と黒い部分の素材は少し違うくて、赤い部分は「BareFoam」という硬めのスポンジのような触り心地。素材が何かわからないんだけど開発者のこだわりを感じる。なんかちょっと「シルクレイ」っぽいな。適度な柔らかさがあり汗ばんだ足裏での吸いつきは良さそう。ただ、ゴム部分よりグリップは劣る感じ。

実際、泥の上を走ってみたら足とサンダルの間に泥が入ってすべりやすくなってしまった。もちろん普段履いてるワラーチでも同じ状態にはなるので、これが特別グリップ力がないというわけではないと思う。ちなみにもうひとつのサンダル「Amuri Venture」の方はソール全体がFeelTrueになってます。

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▲これがAmuri Venture。実はこっちも買ってしまった。

ところで、通販で靴を買う時に気をつけたいのがそのサイズ。Xero Shoesのサイトでは各サイズがPDFで用意されてます。プリントアウトすれば足型に合わせることができるので安心。僕の足はちょうどMen's9の足型にフィットしました。

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▲これをプリントアウトして足に合わせる。

 ただ、印刷のせいか横のガイドは実際より小さかったのに届いた実物は足型より少し大きかった。横幅は問題なかったのだけど、縦がトータルで1センチほど余裕ある感じ。許容範囲ではあるけど、サンダルの場合、ワンサイズ下のサイズでもよかったかも。余談ではあるけど、草鞋って指先が完全に外に出てるんすよね。

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▲サイズ合わせて買ってみたものの、ちょっと先が余ってる。

鼻緒の部分はパラコードでメインのヒモはポリエステルと思う。セパレートのヒモを3本使用していることでシンプルな機構とは言えないけど、パーツさえあれば自分でも組み立てられる簡単な作り。カカトをヒールカップに合わせてヒモを引っ張ることでテンションを調整するみたい。

とはいえ、どうしても鼻緒部分が足のポジションの中心になるから少し大きめのサイズだとカカト部分に余裕ができてしまう。やっぱワンサイズ下でよかったな…

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▲横から。カカトに1センチほどの隙間ができてる。しかし薄い!

 カカトの部分の内側にはヒモが滑り落ちないよう加工されていて、ロゴ入りの四角いパーツが保護してくれてます。こんなの意味あんの?と思うかもしれないけど、京都グランドトラバースを走ってた時、知らない間にカカトを怪我したこともあるし、歩道橋の階段で擦ったこともあるし、意外と役に立つのかも知れない。

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▲これでカカトを守ってくれる。

 前述したけど、Xero Shoesはヒモを引っ張ることでポジションを調整する仕様を採用していて、公式では「Patent-pending tensioning system」と呼ばれてます。確かに着用動画を見ていると簡単そう。一度フィットさせてしまえば、あとは上部のヒモをスライドするだけで着脱できてしまう。

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▲黒い方のヒモを緩めて足を入れて… 

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▲足の甲あたりまで持ってくることで安定する。

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▲余ったヒモがダレ~ンとなるのがちょっと気になる。

今回試走してみて、あらためてXero Shoesの軽さ丈夫さ柔らかさを実感しました。いくつか気になる点もあったけど、個人的にはかなり気に入ってます。今回の山登り後もランニングや普段使いで履いてみたので、そのあたりも含めてまとめると以下の通り。

 

良い点
・軽くて丈夫なつくり。(5000マイル保証!)
・ソールが薄く裸足に近い感覚。
・着脱がらくちん。
・カラーバリエーションもあって見た目にオシャレ。

気になった点
・前足部に隙間ができる。(履き方、サイズの問題かも)
・そのせいか、歩くとパタパタと音がする。
・カカトの余ったヒモが気になる。
・日本のショップで買うと結構高い。

 

良い点で挙げた「ソールが薄い」ってことだけど、普段シューズで走っている人がいきなりXero Shoesで走るのはこの薄さが逆に良くないと思う。もし履くならまずは普段履きから始めてみることをおすすめします。とくに夏場は山、川、海と活躍できる場所が多くなりそうだし。

僕が普段履いている自作ワラーチのソールはビブラムシート8338なんだけど、もう自分の足裏の形になじんでいる(変形してる)のでフィット感は半端ない。さらに幾度となく踏みつけて薄くなっているのでXero Shoesに負けず劣らずの裸足感覚。その点からいうと、走るということにおいてXero Shoesのソール素材が足裏にフィットするかどうか気になるところではあります。

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▲下山は裸足で。結局、脱ぐんかーい!

 裸足ラン、サンダル、ワラーチに興味あるけどお高いし、だからといって自作するのも面倒だし上手くできるか自信ないし…という方にはおすすめします、Xero Shoes。セールで買えばリーズナブルだしね。

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▲我が家では子供用に購入しましたー。

 

追加 2018/01/08

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調節用のヒモがダレ〜ンとなる問題ですが、先端のパーツを取り外してヒモを適当な長さに切れば解決できそう。

ちなみに息子用に買ったサイズ7のXero Shoesを履いてみたところ、少しキツかったもののフィット感はイイ感じ。やっぱワンサイズ下でよかったみたい。次はサイズ8を買ってみよ。

 

追加 2018/02/04

しばらく履いてみたものの、やっぱりパタパタと音がするし、前足部へのフィット感が乏しい。あらためてヒモを調整するとかなりフィット感が増した。

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まず、鼻緒から伸びる赤いヒモはほぼ遊びがないくらいまで短くする。カカト部分はヒールカップの真上になるように調整する。これで足への馴染みが格段に上がりました。