右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

2年間、裸足とワラーチで走ってみたけど質問ある?的考察。

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2016年の2月からワラーチを自作してはや2年。その間、裸足とワラーチで日々走り抜けてきました。脱シューズの先人に言わすと裸足ランへの適応は1年ほどかけてゆっくりすべし、とのこと。この度、さらに1年かけて2年の月日が経過しましたので、ここらでひとつこれまでのことをまとめてみてもいいんじゃあないか。

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 もともとサブ6ランナーというランニング初心者だった僕に言わすと、ゆっくりも何もそんなに早く適応もできないし…というわけで、ランニングスキルと裸足スキルの両方を同時に向上させる2年だったわけです。

ちなみに初のフルマラソンはワラーチを自作する3ヵ月前、2015年神戸マラソン。当時は初心者よろしくミズノのウェーブライダーを履いて走っていました。いわゆる厚底シューズですね。

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そもそも、なんでワラーチ(ここでは敬意を込めてランニング用サンダルをワラーチと表記する)で走ることになったのか。どうして裸足ランに興味を持ったのか。

理由が2つあって、ひとつはヒザの怪我。一度、両ヒザから崩れ落ちるくらい痛めたことがあって、それを何とかするために調べていたら裸足ランに行きついたってこと。すでにこの時、ワラーチというものの存在を知ってずっと気にはなっていた。

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もうひとつは初めて参加した宇治川ラソンで颯爽と僕を追い抜いて行った裸足ランナーをかっこいい!と思ってしまったこと。それがずっと心に残っていた。そして、奇しくも地元の同級生がワラーチの熟練者だったこと。

他にもキッカケはいろいろあるけど(金銭的な問題とか経済的な問題とかお金の問題とか)、大きな理由はこの2つ。 そんな僕が裸足、ワラーチで走って思ったことを独断と偏見で紹介していきます。

まずは良かったこと。

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1.ヒザが痛くない

裸足やワラーチで走るようになってヒザが痛むことはなくなりました。いわゆるシンスプリントというやつとは無縁仏です。ただ、過去に痛めたヒザが良くなるわけではないので、急な下りが続いて負担が掛かかったり、無理な長距離を走るとヒザが痛くなることはあります。

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2.身軽になった

物理的に足元が軽くなった!という話ではありません。シューズを履いていたときは靴下どうしようとか、靴ヒモの結び方どうしようとか、あまったヒモをどうしようとか、カカトを合わせてとかつま先が少し余るくらいがとか足幅が合わずに痛いとか、そういう数多の呪縛から解き放たれた気がします。

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もっというと、コンプレッションタイツも履かなくなったし、上半身も最低限の装備だし、今は基本Tシャツ、ランパン、ワラーチの3点セットで走ってるわけです。ランパンにインナーついてるしパンツも履かないし。だから出張ランもホント身軽。

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3.走るのが楽しい!

一番大きいのがコレ。もちろんシューズで走るのも楽しいんだけど、足が外気に触れているのはそれだけで解放感があるのです。ランニングシューズを乗用車とするならば、ワラーチはいわばオープンカー。とくに夏場のトレイルでそのまま沢に入って行けるのはワラーチならではの醍醐味。そう、オープンカーで川に突っ込むがごとし。

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とくに裸足でトレイルを走ると、別に歩いてもいいと思うんだけど、それはもうウキウキ感ハンパないのです。たぶん足裏から情報がたくさん入って脳が活性化して…とかそういう科学的根拠はあるんだろうけど、もっとプリミティブなレベルで充実感を得られます。真波君の言葉を借りると「俺、生きてる!」ってヤツかも。

では逆にネガティブなことはあったのか?というと、当然あります。

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1.やっぱケガする

僕の場合、くるぶし付近と足の甲あたり。ワラーチや裸足のようにゼロドロップ(つま先とカカトの差がない状態)で走った際、ふくらはぎに負担が掛かります。もう少し正確にいうと、フォアフット(前足部)やミッドフット(中足部)で着地するとヒラメ筋やアキレス腱あたりに負荷が掛かるようです。

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段階を踏んで徐々に鍛えていかないとくるぶし付近につながっている筋が痛むことになります。これは裸足ランあるあるで、だからこそ1年くらい掛けて適応しましょう、ということなのです。その他の対策としては、ラン後しっかりストレッチでふくらはぎを伸ばすこと。

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足の甲については着地の負荷による中足部付近の炎症が考えられます。僕は疲労骨折かもしれないと言われました。これも走り方が大きく関わる問題だと思うし、その走法に見合った身体作りも必要だと思う。だから裸足だとケガしないということはありません。つまり何事も無理をしてはいけません。

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>2018年1月29日 追記

ケガといえば裸足で走った時に足裏はどうなのか、というとやっぱケガします。僕が経験した一番ひどいケガは冬の比叡山を登った際、下山後の足裏がベロベロになったこと。寒いと足裏がマヒして痛みがなくなります。冷たい路面を走る時は十分気をつけたいところ。

またアスファルトであっても走り方によっては母指球や親指あたりに血豆や水ぶくれができてしまいます。裸足で走っていると脳内に何か分泌されて夢中になりかねないので、ちょくちょく足裏のコンディションを確認すつつ決して無理はしないこと。

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2.やっぱ足冷たい

冬場や雪の上など、あたりまえですが冷たいです、足。じゃあ靴下履きゃいいじゃん!靴履きゃいいじゃん!と言われますが、ごもっとも。しかしこういう逆境にこそ人を成長させる何かがあるわけで、少々の反骨心と挑戦心と寒さと冷たさがせめぎ合う、これも裸足ランの醍醐味なのかもしれません。

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3.やっぱマイノリティ

現状、残念ながら裸足やワラーチで走る人口は非常に少ないと言えます。普段、裸足ランナーの情報に触れていると、ほとんどの人が裸足で走ってるんじゃないかと錯覚しますが、もちろん錯覚間違いなし、まだまだ奇異の目で見られる対象なわけです。中には辛辣な言葉を投げかけたり、心無い態度を取る人もいるので、それに耐え得る精神力が必要なのも、また確か。

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この文章を読んでくれている人がいるとするなら、ほとんどが裸足やワラーチで走るランナーなんじゃないかと思う。僕は積極的に裸足ランを普及させようと画策しているわけではないんだけど、それでも裸足人口が増えれば嬉しいと思います。

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裸足ランに挑戦したいと思ってるシューズランナーの方、まずはランニング用のサンダルで走ってみて欲しい。ソールの厚いタイプであれば、足の甲が覆われていないだけでシューズとほとんど変わりません。ただ、すーすーと解放感があるだけです。

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蒸れないし痛くないし水に入れるし身軽になれるし、走る上でのストレスがいくつか軽減されると思います。足が解放されるだけでこんなに自由になれるのか!と少し大袈裟だけどそれに近い思いを抱いて走れると思うのです。

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僕は昨年の福知山マラソンで裸足フル完走を達成したわけだけど、まだまだ裸足スキルもランニングスキルも未熟であるのは否めません。今後、ウルトラマラソンロングトレイルの裸足完走にも挑戦したいし、まだまだ達成したいことは多いし、引き続き裸足ランでがんばるつもり。

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 さて、そんな裸足ランだけど、結局2年走って貴方は速くなったのか?という核心に触れたい。裸足でなくとも2年走りゃ誰でも速くなるわいな。それが唯一の事実。

だけどちょっと待ってほしい。もはや検証することはできないけど、もし僕がずっとランニングシューズで走っていたらどうだろう。今より良い状態でいられただろうか…そんなことを考えてみる。結局、答えのない問いではあるけれど、たくましくなった足裏を触りながらこう思う。僕は今、心身ともに健康なのだ。

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