右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

ワラーチを作る前にゴムひもワラーチを試作して試走した話

 

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如意越えの途中、ワラーチ大破。応急修理はしたものの、もはや履き続けることはできず、とうとう新しいワラーチを作成する時がやってきました。
僕のワラーチは408ownworksさんから自作キットを送ってもらって作成したもので、必要な材料はすべてそろってました。なので、材料から自分でそろえて作るのは今回が初めて。見よう見マネで作成することになるのですが…その前に!

前のワラーチをそのままショブンするのはもったいないので、以前から気になっていたゴムひもワラーチを作ってみようと思います。
ソールはそのまま使います。ノンスリップシートがめくれていますが、ボンドなどで接着せずにとりあえずそのまま(笑)最初はソールとシートの大きさがきっちり合ってたのですが、踏み込む圧力でソールの方が広がっていました。

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▲ゴムひもはこれ。近所の100円ショップで買ってきたもの。1メートルが2本。

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▲鼻緒の部分につけるパラコード。東急ハンズで1メートル購入。

まずはパラコードを20㎝ほど切って、鼻緒の部分に通し輪っかにします。ちなみに親指と人差し指の間に穴がひとつ、その1㎝ほど上にももうひとつ穴が開いています。

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▲こんな感じで輪っかを作る。

この結び目が厄介で、ちょうど指の付け根あたりに位置するわけですが、走ってると足に擦れてものすごく痛い…。だから裏側(地面と接地する側)にもってきてもいいのかなと思ったり。ただ踏んだ時の違和感よりも地面との接触ですぐにダメになってしまいそう。たぶんシューグーなどで補強すればいいのかも。でも持ってないからとりあえず表側にもってきました。

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▲パラコードの輪っかに二重にしたゴムひもを通します。

ゴムひもは二重にした状態で使います。パラコードとつなげたらそのまま外側の穴へ通します。

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▲側面の穴へ通す。拡大すると下図の通り↓

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▲上から通して下から出してゴムひもの内側を通してカカト側へ

カカト側を通したゴムひもは内側の穴へ通しますが、通した後、ひも止めを使ってゴムひもの長さを一定にします。こうすることで穴を通したあとのひものテンションを同じにすることができます。…たぶん。

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御徒町のアートスポーツで購入した二つ穴のひも止め。

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▲ここでひも止めを使います。本来の使い方ではないけど、ストッパーの役目として。

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▲折り返してゴムひもの内側を通した後、足の甲を経由してもう一度外側へ

外側へ戻って来たゴムひもを固定すれば完了!なのですが、この最後にひもを落ち着かせるのが非常に難しい。ゴムだし。伸びるし。とりあえず結んでみる。

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▲カカトを通るヒモの内側を通して…

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▲それを足指側からきてるヒモの下を通す。この時、輪っかを作っておいて…

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▲その輪っかを通して引っ張れば完成!

ただ、このままだとスルっと抜けてしまうので、結び目を作って抜けないように。あと、余った部分が長いと邪魔になるので適度な長さに切って調整します。

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▲ストッパーの役割をする結び目。切った先は火であぶっておく。

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▲最終的にこんな感じになりました。

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▲完成!

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▲逆の足も!

 歩いてみたところ、足との密着感が物足りなかったので鼻緒の部分から最初の穴へ通すヒモの締め付けを強くしてみました。すると案の定、パラコード とゴムひもをつなげた部分が足に当たって痛くなりました。たぶんちょっとしたことなんだろうけど、左足は大丈夫、右足だけ赤くなってしまいました。

まだゴムひものテンションに試行錯誤の必要性を感じながら、夜に試走してきました。

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▲上から見たらこんな感じ。なかなかシュッとしてるな。

走り始めて100mもいかない内に最初の問題が発生!あのパラコードの結び目が親指に当たって痛い!ちょー痛い!
今回、結び目はソールにくっつけるようにしたのですが、走るたびに親指で踏んでしまい、これがむちゃくちゃ痛くて我慢できないくらい。というわけで、さっそくですが結び目の位置を変更しました。やはり足の上にもってこなくてはならなくなり、ゴムひもの位置も調整します。

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▲結び目が足の上にきた。うーん、あまり美しくない…。

見た目はイマイチながら、痛みはなくなったのでこれで走り続けることに。この時点で実はもうひとつ問題がありました。それは内側の穴近くに取り付けたひも止め。土踏まず付近にちょこちょこ当たって、痛いわけではないけどとても気になる。ここは止め方次第でなんとかなりそうなので、今回は我慢しておく。(とか言いながら、すぐに気にならなくなった)

この状態で10キロほど走ってみました。そこで見えてきた問題点は…
 1.前足部の密着感
 2.下りでのズレ
この2点。だけどおそらく原因は共通していて、「ゴムだから」ということ。

逆に足首のホールド感はたいしたもので、引っ張れば引っ張るだけがっちり固定されます。それに対し、前足部は足の動きに対してソールがついていかなければならないところをゴムが伸びることで力を吸収してしまっている感じ。足首を中心に足とソールがスライドしてしまうイメージ。

だから下りでも前に行こうとする足にソールがついていけていない感じで、時折、足の指に変な力が入ります。平坦だからまだしも、これがトレイルの滑りやすい下りだったりしたら足がワラーチを追い越し、指先に怪我をするかも。

あとは接着していないシートが走り終えたあとにシワになってて足の裏が気持ち悪かったことくらいでしょうか。なんにせよ、今の状態だとあまり長距離は走れないかなという印象でした。平坦の10キロくらいまでなら問題はなさそう。ただ、あまりに締め付けたことで足にヒモのあとがついてしまいました…。

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▲足首にゴムのあと。これはもっさい。

ゴムひもを使うメリットとして手軽さはあるものの、やはり伸びるという性質上、あまり力がかかると何かしら不都合なことがあるように感じました。もちろん、もっと改良すればちゃんと走れるようになるんだろうけど。

っていうか、よく考えたらそもそもDIYとか得意じゃないし。改良とか言ってるけどできる気がしないし。というわけで、本番のワラーチ作りがんばります。