右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

【神と仏の長距離走】晴明神社 ~ 大将軍八神社 ~ 法輪寺

f:id:iparappa:20190210232612j:plain

昨年のケガでお正月は初詣に行くことなく、文字通り寝正月を過ごしたわけだけど、今年は長男が受験ということもあり、ここいらでお参りに行っておこうと腰を上げたのが2月。

話は翻るが、僕が走り始めた頃、走るモチベーションとして神社仏閣を目的地にしていた時期があった。

とくに仏像好きの僕にとって「走る×仏像」 は余暇を過ごす最高のコラボレーションだった。

ただ、神社やお寺に寄るとしっかり走れないわけで、時間や距離を気にするようになってからとんと遠ざかっていた。

しかし、いろいろ思うことがあって、今年は初心に戻り走りをエンジョイしながら神社仏閣を紹介していきたいと思う。

題して「神と仏の長距離走」。例のごとく不定期シリーズ連載開始。

 

晴明神社

f:id:iparappa:20190210232627j:plain
▲京都でもマニアックな人気をほこる晴明神社。人も多かった。

出町柳デルタから今出川通りを西へ。御所を過ぎて堀川通りを下がると見えてくるのが晴明神社だ。

ご存じ、安倍晴明を祀った神社。陰陽師として有名な彼だが、小説や映画の影響もあって参拝客は多い。一昨年のお正月に前を通った時もたくさんの人が並んでいた。

f:id:iparappa:20190210232639j:plain
▲晴明井(せいめいい)。流れる口が恵方を向いてる。

境内はそれほど広くないものの、見所は多い。千利休の屋敷もあったとされ、この晴明井から流れる聖水で秀吉にお茶をたてたとか。

f:id:iparappa:20190210232643j:plain
▲この人が安倍晴明陰陽師ってスタンド使いみたい。

f:id:iparappa:20190210232722j:plain
▲晴明公の後ろにある本殿。魔除け、厄除けの効果あり。

f:id:iparappa:20190210232740j:plain
▲桃って魔除け・厄除けの効果があるらしい。桃尻もご利益ありそうやしな。

f:id:iparappa:20190210232735j:plain
▲手前は樹齢300年の楠。とりあえずさわる。

f:id:iparappa:20190210232730j:plain
▲こちらは末社の齋(いつき)稲荷社。

f:id:iparappa:20190210232705j:plain
▲境内はこんな感じ。そんなに広くない。

f:id:iparappa:20190210232710j:plain
▲晴明グッズが売られている。見たら欲しくなるのでスルー。

f:id:iparappa:20190210232714j:plain
渡辺綱が鬼女の腕を切り落とした一條戻橋を再現したもの。

渡辺綱は、坂田金時(まさかり担いだ金太郎)、碓井貞光酒呑童子を倒した人)、卜部季武坂上田村麻呂の子孫)と合わせて源頼光率いる四天王と呼ばれた人物。

ふーん。初めて知った。調べてこういうのがわかるのも楽しい。

f:id:iparappa:20190210232718j:plain


大将軍八神社

f:id:iparappa:20190210232800j:plain

晴明神社からそのまま西へ。北野天満宮からやや南西にあるのが大将軍八神社だ。今回の目的地でもある。

僕が厄年の時、両親が連れて行ってくれたのがこの八神社。厄年に絶大な効果があるのかと思いきや、もともとは方位の厄災を取り除く神様だそうだ。

この近くに「妖怪ロード」というものがあり、商店の軒先に手作りの妖怪人形が置かれているのだけれど、どうやら孫にそれを見せたいがため、この神社をチョイスしたようだ。

f:id:iparappa:20190210232803j:plain
とはいえ、もう3年通っているので今年もお札とお守りを返すのと、恒例となったお参りのため訪れた。

節分前とはいえ、境内にほとんど人はいない。やっぱ神社やお寺は人がいないに限る。人気のあるところはちょっと苦手。

f:id:iparappa:20190210232813j:plain
▲境内奥にある方徳殿。80体の神像が安置されているものの拝観日は年に2回のみ。

f:id:iparappa:20190210232817j:plain
もともと、陰陽道信仰にある八将神の中で方位を司る神、「大将軍神」を祀っていた神社だったのだけれど、 明治時代の「神仏分離令」で素戔嗚尊を祀ることになってしまったらしい。

ちなみにこのあたりの地名は「大将軍」という。由来はもちろんこの神社から。何か「天下の大将軍」みたいでかっこいい。


法輪寺

f:id:iparappa:20190210232833j:plain
大将軍八神社から西大路通りを南へ下りJR円町から電車に乗ろうと走っていると、左手に何やらにぎやかなノボリを発見。

「だるま寺」と書かれた垂れ幕に引かれてフラっと立ち寄ったのが法輪寺。ちょうど節分ということでお祭りが行われていた。

f:id:iparappa:20190210232837j:plain
▲参拝客がむちゃくちゃ多い!大賑わい。

f:id:iparappa:20190210232849j:plain
▲八千余の達磨が祀られていることから、通称だるま寺と言うらしい。

f:id:iparappa:20190210232853j:plain
▲古くなって返納されただるまたち。

f:id:iparappa:20190210232905j:plain
▲お札っぽいものを貼られた大きなだるま。シュール過ぎる。

法輪寺臨済宗のお寺で江戸時代に創立された。それほど昔々のお寺ではないけど、だるまの数はハンパない。いたるところでだるまが目に付く。

f:id:iparappa:20190210232910j:plain
▲出た!だるま焼き!食うしかない!

f:id:iparappa:20190210232924j:plain
▲いわゆる御座候的なお菓子。中が半焼け。

法輪寺には寝釈迦像や羅漢像など気になる仏像がいくつかあった。しかも比叡山の麓に住んでた仙人、白幽子の旧墓石もあるという。

ただ、見るには人が多すぎた。だるま焼きにもこの行列なのだから、他の場所はもっと多い。次回、人が少ない時にまた見に来たい。

f:id:iparappa:20190210232931j:plain
▲お堂では力強いお経とともに、お線香をあげている。ロウソクと線香2本で50円。

f:id:iparappa:20190210232941j:plain
▲天井には達磨大師の名言、「不識(知りまへん)」の文字。

f:id:iparappa:20190210232945j:plain
▲縁側に並べられただるま達。インスタ映えねらいとちゃうかと邪推する。

f:id:iparappa:20190210232956j:plain
▲お庭もいい感じ。残念ながら庭に詳しくないので「いい感じ」としか感想が出てこない。

f:id:iparappa:20190210233002j:plain
▲だるまさんは少林寺拳法の始祖的な人でもあるそうな。

f:id:iparappa:20190210233015j:plain
▲足元の石が禅宗っぽい。

f:id:iparappa:20190210233019j:plain
▲この人が達磨大師。インド人だって。

f:id:iparappa:20190210233023j:plain

今回、2つの神社と1つのお寺を訪れて13キロ。たいした距離じゃないし、タイムも全然出ないから言ってしまえば高速散歩みたいなものだけど、これはこれでやっぱ結構楽しかった。

以前、なかむらるみさんの「ブラッと走る旅」という連載があったのだが、このシリーズもそんな感じで続けていけたらいいなぁと思う。

結局、ただの神社仏閣紹介になってるけど。