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右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

結局、走れということでいいんすかね。と思ってしまった話。

 

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以前のブログで「呼吸が大切」という内容のことを書いた時、本屋で見かけたTarzanが奇しくも「呼吸と姿勢」という特集だったので購入。今回はそのことについて少し書きたいと思います。

呼吸、つまり酸素を体内に取り込むことは運動する上で非常に大切だということは周知のことだけど、なんで大切かということを簡単に。

人間がエネルギーを作る時に必要となるのが酸素で、酸素をたくさん取り込めばそれだけエネルギーをたくさん作れるということ。だからマラソンなんかの長時間身体を動かして多量のエネルギーを必要とする運動には呼吸がとても重要、という話。

図式的には、「呼吸力アップ → 運動能力アップ」となるのだけど、具体的に何がどうなって運動能力がアップするのか、それが3点紹介されています。

 

1.心拍出量UP

心拍出量というのは、心臓の鼓動で送り出される血液の量。この一回拍出量(心室が1回で拍出する血液量)が増えることで血中に含まれる酸素も多く運ばれるようになります。つまり運動能力アップ!

 

2.毛細血管UP

血液は血管を通って全身を巡るわけだけど、毛細血管が増えることで、身体の隅々まで酸素を送ることができるようになります。つまり運動能力アップ!

 

3.ミトコンドリアUP

ミトコンドリアは細胞内の小器官で酸素や体内の脂肪を使ってエネルギーを作り出すことができます。それが増えることでエネルギー供給も増加します。つまり運動能力アップ!

 

と、概要はこんな感じ。で、じゃあどうやってこの3つをアップさせるのかと。知りたいのはソコ。

そうです。ブログのタイトルで何となくわかってしまってますが、実は持久的な運動をすることで、心臓は強化されるし、毛細血管も増えるし、ミトコンドリアも増殖します。結局、走ればいいのでした。長距離を走るために長距離を走るという、ある意味当然といえば当然の内容といえば内容。

とはいえ!それでも何か、もうちょっと具体的な方法はないものか…。

毛細血管が増えるとかミトコンドリアがどうこうとかはミクロすぎて実感持てないけど、心臓を強化するという点については何か手立てがありそう。

実のところ、心肺の強化にはインターバル走が有効だといわれています。むっちゃ走って、ゆっくり走って、またむっちゃ走る!というのを繰り返すアレですね。って、やっぱ結局走るんかい!と。いや、まあ、そりゃそうだ。

いやいや、そうじゃなくてもうちょっとこう手軽に初級者の消極的なやる気を奮い立たせるものはないものかね、と調べてみたところこんなのがありました。

タバタプロトコル!

サイトだけ見るとややうさんくささもありますが…。ちゃんとトレーニング本も出ています。

このエクササイズの内容は「20秒負荷をかけて10秒休む、これを8セット」するだけ。つまり4分間のお手軽トレーニング。とはいえ、実際やってみるとかなりキツそう。僕もまだ試したわけではないのですが、走らない日はちょっとやってみようと思います。

タバタ用タイマーはこちらのサイト。有料だけど、アプリもあるみたい。

ホームマウンテン、大文字山を紹介してみる <5>

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大文字山登山口近くにある毘沙門堂、紅葉の季節は写真を撮るためたくさんの人が訪れます。「そうだ京都行こう」のポスターにも採用された勅使門前は人だかり。11月26日はイベントもあってとても賑わってました。ちなみに写真は先週、早朝のもの。

その毘沙門から琵琶湖疎水を西に向かうとトンネルがあって、そこからも大文字山へ入ることができます。今回はそのルートから七福思案処を経由して頂上へ向かいます。

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▲琵琶湖疎水の第2トンネル。この向こうには日本初のコンクリート橋があります。

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▲広場の端に登山口発見。

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▲H0の看板が目印。ここをずっと進んでいきます。

川のせせらぎにそって気持ちいいトレイルを進んでいきます。夏はこのあたりでむちゃくちゃデカい虫取り網を持った人によく出会ったんだけど、何採ってんのかしら。

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▲しばらく行くと小さな丸太橋。右へ行くと毘沙門方面へ。今回は橋を渡って左へ。

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▲ここでちょっとした急登あり。

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▲登りきるとG5の立て札。落ち葉がたくさん。

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▲道が分かれてますがこれは右へ。左は何か関西電力の施設がある。

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▲さらに進むと赤い横断幕。そうです、ここが七福思案処です。

ここから京都一周トレイルに合流、大文字山を登るメインのルートになります。ここへは南禅寺方面や蹴上(けあげ)方面などから来る人が集まる場所で、ベンチもあり少し休めるようになってます。以前、新島襄のお墓を探してここまで迷ってきた中年夫婦に会いましたが、まあいろんな人がやって来ます。

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▲七福思案処の道標。確かに思案したくなるほどルートが多い。

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▲少し登るとシダの道があって…

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▲ここから岩場ゾーン!

さっきまでの雰囲気とは一変して、ゴツゴツした岩や石が突き出すルートを通ります。裸足スキルの低い僕にはなかなかの難所。前回、裸足での下りの途中、ここでギブアップしてワラーチ履きました。

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▲赤い岩場も通ります。傾斜もあるし、かなり痛い。

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サーフェスはこんな感じ。エッジが効いてる箇所は特に痛い!

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▲岩場ゾーンを抜けると次は木の根ゾーン

岩盤が固いところでは、こんな感じで木の根が地表に出てくるそうな。大文字山にはこういったところが結構あります。東山にはホルンフェルス層といってマグマの熱を受けた硬い変成岩があるそうなのでその影響かもしれませんが、詳しくはわかりません。

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▲木の根をズンズン登っていきます。

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▲ここもやっぱり痛い!

大文字山は歩きやすいところもあれば岩あり川あり木の根ありと見た目も路面もバリエーションに富んでいるし、低山なので普段着でも全然登れる手軽さが楽しい山だと思う。ルートも多いし、最終的には火床があって達成感あるし眺めもいいし、紹介しながらあらためて素敵な山だと思う。

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▲木の根ゾーンを抜けたら清々しいトレイル。

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▲山というより森のような走りやすさ。ヒャッホイ!

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▲途中、左手に京都市内を臨めるスポットあり。

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▲このあたりは優しい路面。サクサク進む!

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▲足裏も慣れて来たのか、痛みもなく何かちょっと自然と一体感できてる風。

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▲ちゃんとルートが示されているので迷うことはない。

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▲岩場ゾーンその2!

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▲痛くなさそうなトコロを選んで登っていきます。でも痛い!

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▲さらに、木の根ゾーンその2!

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▲ここもポイポイ登ります。でもやっぱ痛い!

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▲ついに林道に出た。左に伸びる道はずっと東の方まで続いてます。

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▲さっきの道を右に行くとこの標識。山頂までもう少し!

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▲階段を登ってさっきの林道を横切ります。

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▲出た!いつもの四つ辻!

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▲頂上に到着!天気いい!

自宅を出てから1時間ちょっと。距離は約6キロ。思ったより順調に来たので、いつも休憩する山頂をスルー。このまま火床へ向かいます。ここから火床までは下りがメイン。裸足で下るのがむちゃくちゃ苦手なので練習の意味もこめて。

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▲大量の落ち葉がたまっていてフカフカ。気持ちいー!

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▲A17の標識を見て進みます。このあたりまではまだ下りも大丈夫。

火床到着までに、ちょっと石が多い区間があって一度往生した記憶があるのですが、今回さらに難儀なことになってました。落ち葉が多すぎて地面の状態がわからない!落ち葉が石を隠すカモフラージュの役割をしていて着地したら石!みたいなことが多発地帯!

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▲見た目は変哲もないけど、裸足には地雷原のごとく…

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▲わかりにくいけど、こんな感じで落ち葉の間に石ころ。

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▲しかもこの下り!マジか!

普通に歩いても普通に痛いし。全然、大地に信頼されてないし。痛ってー痛ってーと思いながら進んでいるうちに右カカトで思いっきり石を踏んでしまい飛び上がるような激痛!気持ち的には攻めの姿勢だったけど、見た目は乙女のようにへっぴり腰で下っていきました。結局、右カカトには内出血あり。しばらく消えないやろな…。

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▲やっと来た!火床に通じる階段!向こうには京都市内!

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▲紅葉と一緒にパチリ。この後、ワラーチ履いて帰りましたー。

大地を走るのではない、大地が過ぎていくのだ。みたいな話

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ついこないだ、twitterを騒がせた (特定の人のタイムラインだけかもしれませんが) 書籍を読みました。

ぼくは原始人になった」という題名の、ちょっと変わったおっさんのドキュメント。サバイバルを中心に書かれた本書ですが、一般的なサバイバル指南書とは一線も二線も画す、というかコンセプトが全く異なるのでうまく説明できないけど、著者の言葉を借りると「大地と信頼関係にある」ことを説明している解説書でもあります。

30分間、ヤギを全力で追いかけ回して狩るというエピソードとかアホちゃうかと思うけど、これこそ「BONE TO RUN」で人間が長距離走を得意としていた所以であると結論付けていたことと考えると、まさにヒトとして正しい姿勢なのかもしれない。(あくまで自然の中でという意味だけど)

そんな彼が普段履いているのは自作のサンダル。本文にはスコット・ジュレクやタラウマラ族などお馴染みの(?)名前が出てきます。タラウマラ族とは交流を持っていたようで、本書では彼らの食生活にも言及しています。

そんな生活をしているので、自ずと裸足についても造詣が深くなり、彼なりの考えを展開しています。「緩衝物をたくさん使わないとどこかを傷めるというのは、ランニングシューズ神話だ」と言い切り、「肉体を最高の健康状態に保つには、衝撃にさらすべし」つまり裸足で走るべしと言ってます。

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①いかに着地するか、また ②姿勢が美しいかという点に留意し、裸足走法(自然走法)の練習方法についても説明しています。細かい内容は割愛しますが、彼の理論でいくと、

裸足で走る

足の裏の筋肉が鍛えられる

体のバネが柔軟になる

結果的にやわらかく着地できる

つまり姿勢がよくなる

とのこと。

姿勢が良いと何が良いかというと、これはFDSの考えに当てはまります。Fはフォーム、Dはディスタンス、Sはスピード。フォームが良ければ距離を走れるしそしたら速くなるよという、チーランニングの考え方と同じです。

これが実践できれば走るのが楽になるそうで、その例えとしてアメリカ先住民の言葉を引用しています。「自分が大地の上を走るのではない。大地が体の下で動きはじめ、自分はそれに合わせて脚を動かすだけだ」と。なんかソフトバンクの孫さんみたいな言い回しだけど、そういえば小出監督も同じようなこと言ってた気がする。

もう一点、数多の極限状況を生き延びた著者が気付いたこと、それは何よりも酸素の供給が肝心ということ。それは走る際も同様で、「酸素処理能力、VO2マックス(最大酸素摂取量)が重要」だと説いています。それは言い換えると「呼吸が大切」だということ。

以前、酸素をたくさん取り入れる呼吸法を教えてもらったことがあるけど、僕は呼吸のコントロールが苦手で、走っていると安定した酸素摂取ができていないと思う。ちなみにアスリートだと60の値で優秀だそうです。そう言われてもピンときませんが。

本書に書かれてることをまとめると、全く当たり前に言われてることばかりなのかも知れません。でも、馬のレースにサンダルで出場するような人が言うと俄然真実味を帯びてくるから不思議。やってることはイカレてるけど。

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ダイヤモンドトレイルラン 2016 完走の記録

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11月12日(土)に開催された「第5回 ダイヤモンドトレイルラン 2016」に参加してきました。奈良県当麻寺駅近くに集合ということで、4時半起床、5時半の電車に乗ってスタート地点へ。大会で早起きは普通のことだけど、もし電車が遅れたりしたら大変だなーといつも思う。

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▲JR天王寺で朝日を浴びる。乗り換えが結構ギリギリだった…

さて、今回のコースとなる「ダイヤモンドトレール」。関西では代表的なトレイルのひとつで、奈良県から大阪府を通って和歌山県に抜けるという全長約50キロの縦走路。大会ではその内36キロをコースとして走ります。ちなみに大会名は「ダイヤモンドトレイル」ですが、正式には「ダイヤモンドトレール」と表記されてます。

このダイヤモンドトレイルランに出場するにあたり、僕が掲げた目標は「ワラーチで完走」すること。

これまで正式なトレイルの大会でワラーチで走ったことがないということ、そしてワラーチでの最長走行距離が30キロということ、しかもその時は25キロあたりで足首が痛くなって30キロ地点ではもはや歩くのも困難な状態だった…、という訳でこれを自分なりの挑戦として考えていました。

普段、トレイルもロードもワラーチで走っているものの、そういう意味で一抹の不安があり、でも日ごろの成果を試したいという気持ちもあり、そして初見のコースを走るという楽しみもあり、電車は時間通りに着くかなぁと心配したり、つまりは大会前の独特の雰囲気を感じて集合場所へ向かったわけです。

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▲駅からスタート地点へ。一番右が雄岳、真ん中が雌岳(たぶん…)

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▲視線を左に向けて、あっちの方が大和葛城山(たぶん…)

 今回のコースはピークが2つ。スタートから12キロの標高959.2m大和葛城山。そこから400m下ってから登る金剛山1125m。中盤に二つのピークを越えるため、後半は下りがメインのさほど難易度は高くないコース。とりあえず、第3エイドまで行けば何とかなるというイメージを持ってました。

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もちろんその考えは間違っていなかったのですが、このコースのキモは前半、2つの登りをいかにクリアできるかということ。実は会社の先輩が葛城山の近くに住んでいて、「あの辺りは丸太階段ばっかり」だと聞いていました。 いやいや、階段ドンと来いっすよ!なんて思ってましたが、この後大変な思いをすることに…

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▲ぞろぞろとスタート地点に集まる選手たち。ちょっと少ない気がする。

 スタート会場で登録をすませスタートを待ちます。もらった資料では出場者250名ほどだったけど、明らかに選手が少ない…気がする。そして別に期待しているわけじゃないけど、スタートを盛り上げる演出もなく応援もなくちょっと寂しい。そんなわけで気持ちの盛り上がりと会場の雰囲気に温度差があったのは否めない。

促されるままスタートラインについたら何故か前から2列目!運営の方が写真を撮ってくれましたが、その後はジリジリと後ろへ下がってそれでも5列目くらいからのスタート。見渡したところ、僕のほかにワラーチやサンダルを履いてる人はいませんでした。

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▲気が付けば先頭から2列目に並んでたので、いそいそと後ろの方へ…

午前8時30分、ダイヤモンドトレイルラン2016がスタートしました。まずは舗装路の坂道をしばらく山へ向かって走ります。先ほどの雌岳に向かって進むわけですが、アップもせずにいきなりの坂道、否応なしに心拍が上がります。のっけからしんどいなーと思っていたところ、男性ランナーが抜き去り際に「サンダルですか!」と声を掛けてくれました。「噂には聞いてたけど本当にいるとは…」などとポツリ。

この後も数人から「サンダルすごいっすね!」とか「雪駄はマネできんわ」とかちょくちょく話し掛けてもらいましたが、普段、ワラーチや裸足ランの情報ばかり集めてるので、すっかり普通の感覚でいたけど、やっぱりかなりマイノリティだったようで、あまりの驚かれぶりにこっちが驚きです。だけどそういう意味で注目されているなら頑張らないといけないなとも思いました。

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▲ここから山へ入ります。

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▲さっそく丸太階段!

トレイルに入ってしばらくいくと最初の階段が待ち構えていました。これまでの登りでかなり疲れてた僕はさっそくの階段を歩きながら登ります。イメージでは軽やかに駆け上がる姿を想像していたけど、そりゃやっぱ無理でした。ハァハァ言いながら登ってると後ろからチームサロモンの平山選手がホイホイと駆け上がってくるじゃないですか。あっという間に追い抜かれ見えなくなりました。トップの選手ってスゴイっす。

 とかいいながら、この間に結構な人に抜かれてしまいます。自分ではそこそこ頑張って登ってたつもりなのに!この区間だけじゃなく、ほぼすべての登りで抜かれたり離されたりしました。これは振り返りだけど、自分は致命的に登りがダメです。いや、それトレイルランナーとしてどうなの?

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▲そうこうしてると雌岳山頂。何もない!

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▲その先も丸太階段が続く!

 雌岳から竹内峠に下りて来て、そこで第1エイド。通過したのは9時7分。3.5キロを37分ということだから個人的にはまずまずのペース。とにかく自分のペースを見失わないようギリギリのところで走ります。ここから大和葛城山まではひたすら登り、噂に聞いた丸太階段区間です。

結論からいうと、この間が今回のレースで一番キツかったと思う。階段階段ひたすら階段。よくぞまぁこんなに階段を作ったもんやね。途中ハイカーの方々もたくさんいましたが、結構な大荷物を背負って来てました。あんな重さを背負って階段上るって、走るのとはまた別のスキルがいるんやろうなぁ。しかも年配の方が多かった。

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▲階段が終わったと思ったら、また階段!

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▲これでもかというほど階段!

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▲ステアウェイ・トゥ・階段!階段へ続く階段。

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▲下りもやっぱり階段!

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▲まだまだ階段…

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▲見上げたら階段!

 階段の階段による階段だらけのトレイル。大和葛城山への道のりが果てしなく遠い…!そしてここでまさかのiPhoneバッテリー切れ!不覚にも機内モードにしていなかったため電波探しにかなり充電を使ったみたい。

何とか登り切って葛城山のピークに到着。厳密には山頂を踏まず展望台らしきところから下りましたが、ここの景色がとっても綺麗で是非とも写真におさめたかったものの情けないことに充電切れで動きません。仕方ないので文章だけ。

丸太階段を下るトレイルの両脇には見下ろす山々を背景に背丈ほどのススキが続いていました。午前中の日差しを逆光気味に受けたススキがほんのり浮き上がる様子を視界に入れながら蛇行して下る向こうに霞かかった奈良の街並み、対照的にくっきりと目の前にそびえる金剛山。ところどころ紅葉した山の色味と澄んだ空気が秋をすっかり感じさせてくれました。

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大和葛城山を下って15キロ地点、第2エイドの水越峠に到着しました。まだハイドレーションの水は十分、少しだけフルーツを食べてすかさずiPhoneをモバイルバッテリーにつなげます。次のエイドまで充電すれば後半は撮影できそう。

このエイドでサンダルを履いたランナーに出会いました。たぶんゼロシューズだったと思う。お互い足元を見た瞬間に話のキッカケができるのはサンダルならでは。なんでもエントリーはしてないけど応援しながら走ってゴールを目指すとのこと。しかも小学5年生の息子さんと一緒に来ておられました。

以前に2日掛けて息子さんと縦走したそうですが、これなら行けんじゃね?と思って今回1日で走ることに挑戦しているそうです。僕がゴールした後、ほとんど時間をおかずに親子がゴールに到着してました。いやはや、5年生スゴイ!

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水越峠から金剛山まで言うまでもなく丸太階段。この区間でもさらに数人に抜かれました。逆に2、3人抜いたりもしましたが、抜いた抜かれたはどうでもよくて歩みを止めずに進むことだけ考えました。上り階段で走れないため、平坦と下りは必ず走るという自分ルールを決めて進んでいましたが、ついに右ふくらはぎがピキーン!と。やばい、ツる!さっと立ち止まって足を伸ばします。

実は葛城山あたりからふくらはぎがピクピクしていて、何度かツりそうになっていたものの、だましだまし進んできたのですが、脚はホントに正直でちょっと休ませろと主張してきます。ツりきってしまうと(?)しばらく痛くてつらいので、何とかその手前で抑えつつ階段登りながら脚を伸ばしてみたりして注意しながら進みました。

コース全体でいうと、この登りが最後のピーク、確かにキツい階段でしたがここまでくると身体も気持ちも階段に慣れてきて、葛城山までの階段よりは冷静(いや、もはや無心)にクリアすることができました。そして第3エイドのちはや園地へ到着!

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▲何とか第3エイドに到着!ここの柿がうまかった!

 このエイドでハイドレーションに水を補給しました。今回、1リットルしか背負ってませんでしたが、まだ少し残ってました。スタッフの方がしきりに柿を勧めてこられるので食べてみるとコレがむちゃウマ。結局、まるまる柿1個分食べてしまいました。それもそのはず、金剛山近くの奈良県五條市は柿の産地。「日本一の柿のまち」として知られてます。

トイレを済ませエイドを出たのが12:45頃。関門は14:30なので時間的には十分余裕がありました。しかも後は下りがメイン、気持ち的にも余裕が出てきました。脚も大丈夫、体力も問題ないということで、スタートから4時間15分、残り15キロここから一気にゴールを目指します!

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▲ピークは越したので少しホッとしてる。しかも天気イイ!

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▲あとはこんな感じのステキなトレイルが続く!

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▲と見せかけて、やっぱり階段かッ!

 上の2つの写真に写っている青いシャツの彼とはほぼ同時にエイドを出ましたが、この後すっかり引き離されてしまいます。ここから次のエイドまで、ほとんど周りに人の気配を感じることがなく、普段のように独りで山を駆けていきました。

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▲中葛城山からの眺め。景色見る余裕も出てきた。

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▲25キロ地点、本日5本目のザバス。ちょうど5時間くらい。

 今回設定した「ワラーチで完走」の他に裏テーマとして「水分控えめ、しっかり補給」というものがありました。いや、別に裏とかどうでもいいけど。(言いたかっただけ)

過去に一度、トレランの大会でハイドレーションの水がなくなって炎天下を水分なしで走らなければならない時がありました。それ以降、水不足を必要以上に恐れることになったのですが、当然その分荷物の重さに加わるわけで軽量化を図るためにも適正水分量を見極めたいという思い。

そしてエネルギー補給を少し甘く見ていたところもあるので、そこもきっちりしておきたいなと。ま、今更何を言うてねんというようなことですが、あらためてこのことを考えるに至ったのは、自分の力は信ずるに値しないと痛感したことがキッカケです。はい。

それからもう一つ。どんな状況でも油断しないこと。27キロ地点の第4エイドに到着した時、これで完走は間違いないと確信しました。もし完走できないことがあるとしたらそれは事故だけ。だからこそ特に下りは気を付けて走りました。

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▲最後の下り階段。これがいつ終わるの?ってくらい長かった!

 だけど、さすがに30キロも走ってると集中がゆるむ時があるんですね。長い長い下り階段を進んでる時、それはもう永遠に続きそうなくらい長かったのですが、かなり脚に負担がありました。でも、ここで足を滑らせたら大変!という思いで下っていたので、体勢を崩すことはあったものの、できる限りのスピードで下りきることができました。

しかしその直後、ほとんど何もないところでつまずき、トレイル脇にヘッドスライディングで突っ込みました。幸い左ヒザを軽くすりむいた程度で打ち身もなく、すぐに立ち上がって走ることができましたが、長い下りで脚がフワフワしていたことを自分自身気付いてなかったのが原因です。まだまだ集中というか、常に自分を見ることができてないなと反省です。

そんな出来事もありましたがコースは終盤、いよいよかなり下ってきました。林道がきれいだなと写真をパチリと撮った時、向こうの方でチラリと蛍光色が見えたのです。どうやら先に走っていた選手に追いついたみたい!目の前にわかりやすい目標が出来たので、何とかして追いつこうと気合いを入れます。っていうかワラーチで舗装路下るの痛いし!

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▲走りやすいトレイルを抜けると…

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▲ウェルカム、和歌山県

 前方に見えたのはエイド出てすぐ前を走っていた青いシャツのランナーと同じくエイドで見かけた黄色いシャツのランナー。うおー行ったるでー!とガンガン下っていると何やら後ろから気配が…!黒いキャップをかぶったランナーがまさかの後方からごぼう抜き。我々3人を抜いてあっという間にグングン先へ進んで行きます。

僕も2人をかわしたものの、さっきのランナーが前に見えているのに差は縮まらない。気付けば民家、田舎道をアップダウンして道標に従いながら進むと見下ろすかたちでゴールが見える!結局、最後まで抜き返すことはできなかったけど、彼の存在が最後の力を振りしぼるキッカケになりました。

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▲人里へ下りて来た!ゴールもうちょっと!

 6時間19分56秒、無事に36キロワラーチで完走しました!スタート同様、やっぱりゴールもちょっと物寂しい雰囲気だったけど、独り達成感を味わいながら振る舞われたラーメンを食べました。美味しい!でも辛い!

ゴール後も何人かに声を掛けてもらったのが嬉しかった。その度に控えめだけど真剣にワラーチをオススメしたけど、あまり期待した返事がもらえなかったのが残念。

さっきのサンダル親子がゴールに到着しました。僕に気付き、にこやかに向かって来てくれたので、思わずがっちり握手しました。「最後の下り、痛かったっすねー」などと談笑し、気持ちよく大会を終えることができました。

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▲無事にワラーチで完走!

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▲さよなら、紀見峠。

 

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日本トレイルラン・サーキット協会さんのFacebookに記事が載ってます。

食べながら走る大会ではなく、思わぬ成果があった話 ~ 京都ご当地グルメリレーマラソン ~

 

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関西では大阪マラソンで盛り上がる10月30日、「京都ご当地グルメリレーマラソン」に参加しました。滋賀県の高島ではフェアリートレイルが開催されていて、当初の予定ではその大会に出るつもりだったけど、いろいろ思うところあって決心がつかず、悩んでる間にグルメマラソンに登録されていたという。

グルメマラソンと聞いて、「パン食い競争」とか「ラムネ飲み競争」みたく食べながら走る大会を想像していたわけですが、なんてことはない、いわゆる「リレーマラソン」という競技。一周2キロのコースをチームメンバーでリレーしながら42.195キロを走ってゴールする内容。ちなみにメンバーは6~14名までなら何名でもOK。僕のチームは11名で参加しました。

リレーマラソンという競技にも初めて参加したわけですが、各チーム大勢で来てるからしゃべるわ行動遅いわ、これぞまさに烏合の衆。でも大会が大会なだけにゆるい感じで和やかに開会式がスタート、よくわからいまま準備体操、解散、みたいなシームレスな展開は意外と嫌いじゃなかったり。ご当地アイドル「Purpure☆」が登場した時だけ、そこに人が集まるみたいな。いっそ、しょっぱなにアイドル出たした方が良かった気もする。

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▲開会式は結構グダグダ。でもこのローカル感は好き

さて、なんで「グルメ」かと言うと、会場にグルメステーションと呼ばれるエリアがあって、そこでいろんなものを食べられるから。京都本社である餃子の王将をはじめ、ご当地ゆかりのグルメが20店舗ほど。会場が宇治市だったこともあり、お茶など地元の名産品も売ってました。

参加者のゼッケンには「グルメ券」というのがついていて、これが250~300円相当の食べ物と交換できるという仕組み。大会中はいつでも交換できるし、もちろん現金で買うこともできるし、簡単に言うとリレーマラソンの会場横に食べ物屋台が出てる感じですな。

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▲ゼッケンについてるグルメ券で食べ物と交換する!

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▲王将ブースに行ったら、さっき踊ってたご当地アイドルがいた!

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▲たくさん人はいたけどワラーチの人は見かけなかったなぁ

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▲でも仮装してる人は多かった!ハロウィンの時期だしねー

 9:30、競技スタート。各チーム20周走るわけだけど、僕は2走目と13走目を走ります。距離は2キロ、前半1キロ上って後半1キロ下るコース。10キロ、20キロと比べるともちろん2キロなんてたいした距離じゃないんだけど、その分全力で走らないといけない距離。よくよく考えると2キロを本気で走るってしたことないかも。

第1走者のメンバーからたすきをもらって走り出したけど、思ってたよりみんな速い!そういや小出監督の本に「練習の時、最後2キロは全力で」って書いてたな、なんて思いながらとにかく上りを我慢して走りきる。残りは下り、力を抜いて走りきったら最後にトラック一周。この400mがキツかった!でもスタンドからみんな見てるし手を抜けないし。ふりしぼって次の走者へタスキを渡す、ちょーしんどい!

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▲競技場でタスキを渡してリレーしていきます

一度走り終わるとしばらく出番はなし。この間に何か食べたりするんだろうけど、胸がつかえてもうちょっと回復しないと食べれない。結局、持って来たバナナを食べて応援しながら次を待つことに。途中経過では86位とのこと。なんとかこのまま100位以内をキープしたい。そんな話が出たから次の走りも本気でいかなきゃ。

2度目の出番、前の走者が最後の直線でダッシュしながらやって来る!その勢いでタスキをもらったらこっちもダッシュしてしまう。いやいや、待て待て、あと2キロあるし。1本目より脚に疲労を感じたけど2キロの我慢、周回遅れのランナーを抜きながら全力で疾走。やっぱり最後の400mは失速したけど、無事に次につないで仕事は終了!

結果、2キロのラップタイムは1本目が8:47、2本目が8:41、多少の誤差はあるものの、だいたい1キロ4:22くらいのペースでした。もちろんこのペースで3キロも走れないと思うけど、今の自分の力がこれくらいだとわかったのはすごく大きくて、走り始めた頃はキロ7分くらいだったのが目に見えて速くなったと実感できた、ということが思わぬ成果。

それと、メンバーを応援してる時、つらそうに走ってる人や歩いてしまってる人もたくさん見かけたけど、僕も最初は800m走るのもしんどくてフルマラソンなんて途方もない距離だと思ってた時期もあって、そう思うと今の自分の全力で走ってる人を見ると初心を思い出すというか、僕自身まだまだもっと走れるようになる余地があることがわかって、日々の励みになった、ということも思わぬ成果。

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▲長女が長いポテトを食らってやがる!

そんなことをふわりと考えてたさなか、気が付くと子供たちが何か食べてる!もう出番も終わったし、オレもさっそくご当地グルメを食べてくるぜ!とグルメステーションに向かったわけですが、スタンドではずっと「餃子食べたい」的な曲が流れてて、いやもちろん餃子好きだし食べる気マンチキだけど、何この曲とか思いながらも足はふらりと王将へ。どうでもいいけど、後で調べたらその曲は「ギョウザ食べチャイナ」という曲でした。「王将ッ!いこうや!」


▲PVがアホっぽくて好き。2:50あたりからの展開は圧巻!

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▲王将の餃子、3個で120円!グルメ券1枚で2皿と交換。

餃子を6個食べて食事感はおさまったので、そうなったら後はやっぱ甘いモノ。走った分のカロリーを凌駕するご当地スイーツがオレを待っている。

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▲宇治と言ったらお茶でしょ。というわけで茶団子!特Aランク丹波米使用!

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▲そして抹茶ソフト!ウエハース!?ノンノン!八つ橋添え!

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▲参加賞も抹茶やんけ!

 というわけで、我々のチームの記録は3時間18分11秒でサブ3.5達成!しかも350チーム中60位という結果は大健闘!FUNRUNなんてと敬遠してるところが正直あったけど、やってみるとなかなか美味しく楽しい大会でした。

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靴と椅子が悪いんじゃね?という話

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 イギリス人ジャーナリストの著者が駅伝を取材、出場することを描いた日本滞在記。駅伝のことだけでなく、外国人から見た日本のランニング文化について面白く、ときに皮肉交じりに書かれています。

駅伝は日本発祥の競技だけど、個人競技である マラソンを団体競技にしてしまおうというのは「和を重んじる」日本ならではの発想であると著者は言います。
そんな駅伝のことがメインに書かれている訳ですが、今回はそこではなく、「第14章 ベアフットランニングとの出会い」の内容が興味深かったのでご紹介。

結論から言うと、ベアフットランニングに出会った著者は新しい走り方を手にして(ん?足にして?)、自己ベストを更新します。 ただ、全くの裸足というわけでなく、本書では「ミニマリスト・シューズ」という言い方で紹介されていましたが、ソールの薄い専用のシューズで走っていたそうです。

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ニューバランスのミニマス。これも裸足感覚シューズ。

ポイントは「裸足」になったということではなく、「裸足に適した走り方」を実践したということ。 本文を拝借すると「頭を上げ、身体をわずかに前傾させ、踵ではなく中足部(土踏まず)から着地し、一輪車に乗るように脚で円を描く」ような走り方。

もともとサブ3の実力がある著者だけに、そこはうまくハマって良い結果が出たのでしょう。ただ、この後アキレス腱を痛めることになり、その時はじめて自分の身体がベアフットランニングに適していないことを実感します。

じゃあ、「裸足に適した走り方に適した身体」ってなに?という話になりますが…

もともとヒトは裸足で駆け回ることができる生き物だけど、靴を履くこと、または靴を履かなければならない環境をつくったことで、その機能を衰えさせてしまいました。

 それは足裏だけのことじゃなく、例えば足首。いわゆる「ウンコ座り」ができないのは足首の柔軟性が失われている状態で、運動会でコケるお父さんはだいたいコレが原因。

 あとは足の親指。走る時の安定性、まっすぐ前進させる勢いをつける働きがあるわけだけど、そこが機能しないと走り自体が不安定になってしまう。

 地下足袋が親指だけ分かれてるのは、高所で何かをつまんで身体を固定する意味合いだけじゃなく、ちゃんと理由があったんですね。そういえば、先日MUTEKIを手に入れたので、また近々履き心地をレポートしたいと思います。

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 さて、

 著者が実感した「適した身体」というのは足首から下の部位だけの話じゃなく、 結局のところ、身体全部の話になってきます。

ひとつ面白い事例を挙げていて、ケニア人選手がオリンピックの男子3000メートルで圧倒的な強さを見せている、その理由。それは「彼らが走る姿を見ると、首筋がすっと伸びて、姿勢がまっすぐなのがわかる。つまり、身体が連続的に機能している証拠」だと言います。

でも、ケニアには障害走のための練習設備はほぼゼロに等しいと著者。何が言いたいかというと、もはや練習や訓練ではなく、ケニアの選手は日常生活において姿勢の美しさを作っていて、ヒトが本来持っている自然な動きを身につけているから障害走であってもバランス良く走れてしまう。

その姿勢の良さ、ここで言う「ベアフットランニングに適した身体」とは、頭のてっぺんから足の先まで、人間が設計された通りに機能する能力を持っているかどうかということ。そして、それに気づくにはやっぱり裸足(それに近しい状態)で走るしかないんじゃないかと思ったりします。

さらに本書に登場するベアフットランニングの専門家、リー・サックスビーさん曰く、我々が良い姿勢を保てないのは、ズバリ、椅子に座るからだッ!と。マジか。

じゃあ、ケニアの人は椅子に座らないのか、と言われるとそうではないし、もちろん、靴も履いてる。ただ、日本を含め、欧米諸国はこういったものに依存しすぎてるのかもしれない。いや、現代人のほとんどがそうなってると思う。僕自身もそう。

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▲HADASHIは水陸両用だぜ!

 こういった話をまとめると、靴と椅子が悪いんじゃね?という話になりますが、僕は決してそこまで過激な考えを持ってるわけじゃないっすよ。(弱腰)何せ自分がまだちゃんと走れてないですから、実践して結果を出してから声高に言ってやりますとも!

ただ、姿勢の悪さは諸悪の根源と思っているので、美しい姿勢を保つため、裸足で走ってみたりしてはどうでしょうね。

そういや「漫勉」に出てた古屋兎丸先生は立ちながら漫画描いてたな。デスクワークもスタンディングスタイルでやりたいな。  

ワラーチ作って試走したら虫に刺されて唇が腫れた話

 

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なかなか着手できなかったワラーチ作りですが、この休みに何とか完成させることができました。ワラーチとはメキシコのタラウマラ族が古タイヤのゴムと革ひもで作ったサンダルのことで、それが独自の(?)進化をして今に至り、ネットで検索すると実に様々な種類のワラーチを見かけることができます。
今回、僕が挑戦するのは408ownworksさんが提供する自作キットをお手本とした、いわば「408式ワラーチ」。メインのヒモにはPPテープを使用し、アジャスターでテープを固定するタイプのもの。これまで履いていたものと、ほぼほぼ同じものを作ります。

まずは材料を紹介。ゴムバンド以外はすべて梅田の東急ハンズで購入。

・ビブラムシート8338  ・・・ ¥1620
・ビブラム半張板1/6  ・・・ ¥2268
・PPテープ      ・・・ ¥258(2m)
・パラコード      ・・・ ¥129(1m)
・ラダーロック     ・・・ ¥???
・アジャスター     ・・・ ¥75
・ゴムバンド      ・・・ ¥108
・ボンド        ・・・ ¥270
・紙やすり       ・・・ ¥66

使用したものをふくめて、ざっと4794円。PPテープやパラコードは少し余分に購入したので、実際には5000円を少し超えたくらい。ちょっと間違って買ってしまったのが半張板。ノンスリップシートを買おうと思っていたのだけれど、見た目が同じようなものだったので良くわからずにこっちを買ってしまいました。
しかし、そもそも半張板は靴底の補修に使うもので、靴を滑らせないようにするもの。滑らないという用途では同じなのでこのまま使用することに。

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▲おなじみビブラムシート。10㎜のものを探していたけど見つからず、今回も7㎜。

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▲ノンスリップシートと思って買ったら違ったっぽい。でも滑らないから、まいいか。

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▲計り売りのPPテープ。今回は5m購入した。

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▲ゴムひもワラーチ作りでも紹介したパラコード。20㎝に切る。

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▲PPテープを止めるパーツのラダーロック。店になかったので、前のワラーチのモノを使用。

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▲こっちがアジャスター。いろんなサイズのものが売ってます。

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▲ゴムバンドは自作!100均でゴムを買って来て…

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▲適当な長さに切って縫い合わせて…

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▲ひっくり返すとゴムバンドの出来上がり!

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▲ソールと半張板をくっつけるためのボンド

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▲そして紙やすり!どれくらいの粗さがいいのか、皆目見当つきません。

まずはソールに半張板を接着します。ところで、このソール、両端から3㎝ほど少し溝が浅い。どうしてそうなってるかわからないけど、きっと何か意味があるのでしょう。
溝が浅い部分を切り取っても足型は十分入るので、この部分は切り取ることにしました。その大きさに合わせて半張板を張り付けます。

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▲この部分だけ…

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▲溝が浅い。

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▲よくわからないので、この部分は切り取ってしまいます。

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▲ソールの大きさに半張板を切り取ったら、

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▲ボンドが引っ付きやすいようにやすりがけ。ちなみに長女がお手伝い。

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▲全面にまんべんなくボンドを塗って貼り付けます。

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▲一回の作成でほとんど使ってしまった!

ここでソールに重しを乗せて一日ほどボンドを乾かします。早く続きをしたいけれど、ここはグッと我慢。

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▲一日ねかせたものがコチラです。

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▲半張板が2㎜ほどあるので、8~9㎜くらいの厚みになった。結構しっかりしてる。

次に足型を取ります。本当ならば両足ちゃんと別々に型を取るべきだと思うのですが、ちょっと横着して大きい方の右足だけとりました。ちなみに右足の幅はFです。
前回、ギリギリを攻めて失敗するのがこわかったので少し大きめに型を取りましたが、意外といけることがわかったので、今回は足と同じくらいの大きさで取りました。

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▲A4のコピー用紙に足をのせて…

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▲ざっくりと足型をとります。

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▲きれいに整形したもの。とくに外側は少しふくらみをもたせてます。

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▲ソールに乗せて上からなぞります。白のマジックとかの方が断然おすすめ。

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▲型に合わせて切り取りました。

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▲両足切り取ったところ。半張板のおかげでこっちの面も裏側みたい。

ソールに型を映して切り取るわけですが、ソールが黒いので明るい色のマジックを使う方が確かです。僕は黒マジックを使いましたが、何回もなぞらないとラインがわかりにくかったです。

切り取りはOLFAの普通のカッターナイフを使用。最初に型を縁取り、次にしっかり切り込んで、さらに深く切り込んで、最後に丁寧に切り離す…という感じで4回ほど刃を入れました。丈夫なゴムなので、結構、力がいるし手も疲れます。刃が滑ってケガをしないよう気を付けます。

ソールができたら次は穴あけ。これには皮ポンチを使います。以前、自作の時に近所のホームセンターで買いました。穴の大きさには諸説ありますが、5㎜のもので間違いないと思います。408式ワラーチでは鼻緒の部分に2か所、左右くるぶしの下に2か所、合計6か所穴をあけます。左右の穴はその後つなげて大きくします。

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▲穴をあける!ホントは木槌かゴムの方が良いかも。

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▲親指と人差し指の間に2か所。ここにパラコードを通します。

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▲ソールが右足だったり左足だったり統一なくてすみません…くるぶし下に2か所!

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▲穴と穴をつないでベイマックスみたいにします。ここにPPテープが通ります。

穴をあけたら、最後にヒモを通していきます。パラコードとPPテープを使うわけですが、必要な長さに切った後、切り口は火であぶって固くしておきます。僕はタバコを吸わないので、ライターを持ってません。なのでチャッカマンを使いました。しかもチャッカマンターボ!どうでもいい!

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▲パラコードの先をあぶる。ペンチなのでキュッとしめてみました。

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▲PPテープの切り口も同様。出たがり長女、2度目の登場。

ここから先は本家408ownworksさんが紹介する動画をご覧ください!

ワラーチDIYキットの紐の結び方 - YouTube

僕もこの動画を見ながら作成しました。ところが!ですよ。つい最近、新しいヒモの結び方がアップされているではありませんか!しまったなー、先にこっちを見ればよかった!ルナサンダルに近い構造になってるんですかね、テンションの調整がやりやすそう。先日のゴムひもワラーチの時にいろいろ試行錯誤してみたけれど、408式の結び方は本当によく考えられてるなぁと思います。

ワラーチDIYキットの紐の結び方2 - YouTube

 というわけで…

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▲ヒモを通してみました。

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▲ジャーン!完成!でも、やっぱり靴底みたいな見た目。

出来上がったらすぐにでも走ろうと思うのが人情ってもの。しかし完成したのが夜だったこともあり、試走は翌日に持ち越し。

そして来る10月9日。大安吉日!新しいワラーチをおろすには絶好の日和。というわけで朝からさっそく走りにいきました。思いのほか走り心地がよくて、しかもグリップ力が半端ない!まるで靴底の上を走ってるよう!(いや、実際そうだけど)

この日はヒモを調整しながらゆっくり平坦を走るつもりでしたが、急きょ予定変更、サッとトレイルに入ります。前日に大雨が降ったので道はぬかるんでいたりと、良いコンディションではなかったのですが、それでも足元は快適!

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▲濡れても大丈夫!ハイグリップだぜ!ふふふ~ん

今回の試走で気になったのは、やはりヒモのテンション。カカトのヒモがぬけやすかったり、鼻緒の部分に負荷が掛かって痛かったりと要チューニング。これは都度調整していかないと仕方ないことなので、しばらく履き続けて解決したいと思います。

それから型の大きさ。横は問題なかったけどつま先部分。下りで足が前にいくと指先が少しソールからはみ出てしまいました。安全のためにもあと5~8㎜ほど余裕を持たせても良かったかなと思います。

まだあまり距離を走ってないのでこんなところですが、概ね今回のワラーチ作成は成功したのではないかと思います。しばらくはこれをメインの相棒としてがんばります!

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▲そんな感じで調子良く走ってたのですが…

 

余談

トレイルを抜けた後、もう少し走りたい感じだったので、近くの公園に続くランニングコースに入りました。思えばこの判断が良くなかったわけで…

何気に走っていたら突然、黒い物体が視界に入って、ほぼそれと同時に左上唇をわしづかみにされたような衝撃が!これまで、虫が目に当たって涙したことや、口に入って危うく飲み込みそうになったことはあったので、経験から何かの虫が当たったんだな、ということは瞬時に理解しましたが、これはこれまでとはちょっと違う!

名状しがたい痛みと何かがへばりついた感覚に軽いパニック、福本清三さん並にのけぞり、右手でその物体を払いのける姿はおよそ何かに憑りつかれた人の動きで、まわりにいたランナーが心配して声を掛けてくれても良かったんじゃないかと、今にして思うわけですが、その時はもはやそんな余裕もないわけで。

結局、その払いのけた虫がなんだったのか、本当に虫だったのかも含め確かめるよしもないのですが、何せむちゃくちゃ痛かった!あまりの痛さにタオルをあてると、かすかに出血…!当たった衝撃で傷ができたのか!?と。

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▲左上唇の内側(唇と歯茎の間)から謎の出血!

かなりの痛さにうずくまりながらも、とりあえず家路につきます。幸い自宅までは2㎞弱、それほど遠くはありません。トボトボ歩いている間も痛みは全然引かず、タオルをあてながら歩いていたわけですが、今度はなにやら違和感が…。

どうやら唇がどんどん大きくなってる雰囲気。歯医者さんで麻酔をうたれた時のような、なんか自分の身体とは違う感覚に近い。そうこうしてる間に気のせいとは到底思えないくらい腫れあがり、おそるおそる車の窓に自分の顔を映してみると、もはや自分とは思えない!片唇が腫れるだけでこうも人相は変わるのか!

左上唇がものすごい主張し出して、まさに逆いかりや長介状態のまま帰宅。その顔を見た家族全員が大爆笑してド、ド、ドリフかっ!と思いながら「ぜんぜん大安ちゃうやんかーい!」というオチでした。

とりあえず、傷口から膿を絞り出して(これも痛かった!)薬飲んでひと眠りしたら、腫れも痛みをずいぶん治まって、翌日にはほぼ気にならない程度になりました。
皆さんもランニング中の、虫との遭遇には十分お気を付けください。