右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

牛尾山から上醍醐を抜けて天ヶ瀬ダムへ

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5月の連休、いち日は新規コースを開拓したいと思っていたものの、どうも調子が上がらず五月病かなぁ…なんて思っていたら、なんてことはないただの風邪でした。

どうもケナミです。ひと月以上前のの記録だけど、せっかく途中まで書いてあたのでアップしました。

さて。

今回はかなり前から気になっていたコースを走る。手掛かりになるのは、登山口に立てられた古い案内図(下記)。

あまりのざっくり表記でどこまで信じていいのかわからないけど、とりあえず端っこの方までは行ってみたい。

f:id:iparappa:20230507215215j:image▲これが古のざっくり地図。僕が子供のころからある。

f:id:iparappa:20230507215139p:image▲今回のゴールはここ、天ヶ瀬ダム

とりあえず牛尾山を登り桜の馬場から東へ入るルートへ。登るといっても普通に舗装路なのでちょっと急な坂道といった感じ。
f:id:iparappa:20230507215154j:image▲途中に設置された謎のオブジェ。
f:id:iparappa:20230507215205j:image▲元祖音羽の滝
f:id:iparappa:20230507215135j:image▲今回は桜の馬場から上醍醐方面へ向かう

20分ほどで桜の馬場に到着。普段は牛尾観音方面へ向かって、音羽山へ行くことが多いんだけど、今回は上醍醐方面へ向かう。

f:id:iparappa:20230507215127j:image▲川を渡って山道を進む
f:id:iparappa:20230507215233j:image▲しばらくはこんな感じのトレイル
f:id:iparappa:20230507215222j:image▲この地域に生息するミドリセンチコガネ!
f:id:iparappa:20230507215226j:image▲坂を登り切ると…
f:id:iparappa:20230507215219j:image▲三叉路に到着

実は以前にもこのルートを通ったことがあるんだけど、その時は高塚山には行ってなかった。三叉路からさほど遠くないのでちょっと寄ってみる。

4~5分進むと木のベンチがある少し開けた場所に出た。見ると三角点がある。高塚山だ。不思議なことに頂上を示すプレートが5つもある。

勝手に付けたプレートがはずされる事件があるなか、ここはなかなか寛大だ。

f:id:iparappa:20230507215151j:image▲高塚山からの眺望
f:id:iparappa:20230507215237j:image▲頂上のプレートが5つもある。なんでや?
f:id:iparappa:20230507215230j:image▲とりあえず、すべて紹介しよう。まずはオーソドックスなやつ
f:id:iparappa:20230507215124j:image▲令和5年の4月に設置されたもの。一番新しい
f:id:iparappa:20230507215209j:image▲松坂出身の田中さんが付けた…のか?
f:id:iparappa:20230507215147j:image▲どこかのサークルかしら
f:id:iparappa:20230507215201j:image▲これが1番古いかも。しかも小さい

高塚山から三叉路まで戻り、引き続き上醍醐方面へむかう。
f:id:iparappa:20230507215212j:image▲しばらく行くと舗装路に出る。
f:id:iparappa:20230507215157j:image▲まずは横峯峠を目指す。

f:id:iparappa:20230507220633j:image▲眺めよし。

舗装路に出てからも思いのほか走ることになる。途中、山科から京都まで一望できるスポットがあったりなかなか素敵なのだけど、残念ながら不法投棄も多い。

f:id:iparappa:20230507220615j:image▲横峯峠に到着。ここからは上醍醐方面へ
f:id:iparappa:20230507220623j:image▲矢印の方向へ進む。ちなみに右方面へくだると醍醐寺に出る。

スタートしてから1時間30分ほど、上醍醐寺に到着した。現在ではこの麓にある醍醐寺が有名。そう、あの秀吉が花見フェスを開催した場所だ。

もともと醍醐寺はこの上醍醐が発祥で、874年に開創されている。京都の修験道といえば聖護院とここ醍醐寺上醍醐には修行場もある。

f:id:iparappa:20230507220612j:image上醍醐寺の五大堂付近(中央上あたり)に出てくる。
f:id:iparappa:20230507220619j:image▲これが五大堂。
f:id:iparappa:20230507220602j:image▲こっちは開山堂。醍醐寺を開いた聖宝理源大師が祀られている。

f:id:iparappa:20230507220544j:image白河天皇の奥さんや娘さんが眠る上醍醐陵。

さて、今回はここから東へ向かい”炭山(すみやま)”というところへ行きたいんだけど、スマホで方角を確認しても、どうもその方向への道がない。

たまたま居合わせた常連?参拝者にも聞いてみたものの、それは知らないとのこと。

f:id:iparappa:20230507220626j:image▲進める道はここしかなさそう

笠取方面への道はあるんだけど、北へ向かうことになるのでちょっと違う。とはいえ、ここしか道がないんだから仕方ない。

もしかしたら途中でどこか分岐があるのかも…ということを信じて進む。
f:id:iparappa:20230507220643j:image▲下る途中にあった看板。この先は立ち入り禁止みたい

少し下ると早速分岐があった。山頂の方面から下ってきたんだけど、東向きに行ける道がある。
f:id:iparappa:20230507220605j:image▲右上方面が立ち入り禁止っぽいので左下へ進んでみる

立ち入り禁止とは書かれているものの、僕の予想では右方面が修行場になっていて一般人の立入を禁じているのだろうと。

なので、左のルートを下っていくことにした。やばかったら戻ればいいし…と、この時は思っていたけど、ここで久しぶりに痛い目にあう。
f:id:iparappa:20230507220555j:image▲残念なことに道がない…
f:id:iparappa:20230507220636j:image▲道なき斜面を下る…

写真からは分かりにくいけど、ここには全く道がない。というか、人が通った形跡がない。

結構下ってきたので、ここから戻るとなると心折れる自信がある。

なので、とりあえずかろうじて進めそうなルートを探しながら進む。
f:id:iparappa:20230507220640j:image▲おぉ!林道発見!

 久しぶりに道なき道を進んで不安になっていたところに林道を発見。迷った感覚に陥ったのはほんの数分だけど、人工物(林道)が見えると安心する。

一応申告しておくと、今回このあたりの地図は持参している。スマホの画面と見比べながら自分がどのあたりにいるのかは常に把握していたので、古の看板だけを頼りに無茶な山行をしていたわけではないのだ。念のため…。
f:id:iparappa:20230507221337j:image▲どうやらここから出てきたらしい

f:id:iparappa:20230507220548j:image▲左(下り)に進みたいけど…
f:id:iparappa:20230507220630j:image▲右(上り)にも道があるので行ってみる

まだちょっと時間的には余裕があったので、登り返してみて、いったいどこから下ればここに繫がっているのか確認しておく。f:id:iparappa:20230507220551j:image▲人の営みを感じる場所に出た
f:id:iparappa:20230507220558j:image▲む…寺っぽい

石段を登り返すこと数分、どうやら先ほどの上醍醐に戻ってきた。ちゃんと道があるので、ここから下ればよかったのか…
f:id:iparappa:20230507220609j:image▲と、思いきやどうやら関係者以外立ち入り禁止の道だったみたい

f:id:iparappa:20230507221405j:image▲ここに向かいたいんだけどその道が見つからない…

本来であれば、右下に記載された”水晶谷”というところに行きたいんだけど、これがどうしても見つからない。いくらスマホで探しても表示されないのだ。

古の看板にも”水晶谷”は書かれていたんだけど、その地名はもはや歴史の闇に葬られたのかもしれない。
f:id:iparappa:20230507221358j:image▲というわけで林道を下って行く

一応、寺務所に行って通行許可を得ようと思ったんだけど、何度呼び鈴を鳴らしても誰も出てこない。

仕方なく、失敬してさっき登り返してきた道を戻ることにした。防犯カメラに短パンサンダルのおっさんが映っていたらそれは僕です。すみません。
f:id:iparappa:20230507221316j:image▲案の定、林道はゲートがあって入れないようになってる

林道を下ると少し開けたところに出た。ここで少し休憩をとる。
f:id:iparappa:20230507221309j:image▲このあたりが志津川の源流っぽい
f:id:iparappa:20230507221239j:image▲おにぎり休憩
f:id:iparappa:20230507221351j:image▲しばらくいくと集落に出た!

林道を抜けると集落に入る。どうやらここが炭山(すみやま)という地域らしい。
f:id:iparappa:20230507221341j:image▲朽ちた看板だけど志津川の起点を示してる
f:id:iparappa:20230507221302j:image▲新しい家もチラホラ。コンビニでも建つんかな
f:id:iparappa:20230507221249j:image▲東海自然道の看板だけど全く読めない

ここ炭山は京焼の窯がある山間の集落だ。さほど大きな集落ではないんだけど、いくつも陶房がある。

f:id:iparappa:20230507221323j:image▲石標には「右だいご」「左 六ぢぞう」の文字。
f:id:iparappa:20230507221348j:image▲車道を下って行く
f:id:iparappa:20230507221259j:image▲こっちが東海自然道。ここを進む。
f:id:iparappa:20230507221354j:image▲しばらくはこんな道が続く

炭山地域からトレイルはなく、ほぼ舗装路を進むことになる。とはいえ、周りは自然豊かな景色が続く。
f:id:iparappa:20230507221312j:image▲細い道から集落に入る

炭山から川沿いに進み、志津川地区に入る。車道はあるものの、すこし外れると細い歩道しかないこじんまりとした集落だ。
f:id:iparappa:20230507231458j:image▲道が狭い!

あまりの道の狭さに、間違えてそのまま民家の庭にエクストリーム訪問してしまう。
f:id:iparappa:20230507221256j:image▲村の神社にも寄ってみる
f:id:iparappa:20230507221330j:image▲蓋が2つのマンホール

これは二重マンホールというもので、通称「親子蓋」というらしい。大きい方が機械などを入れる時に使われて、小さい方は人が入る時に使われるのだとか。

しかし、なんで小さい蓋が中途半端な位置にあるのかというと、穴の壁に昇降用の梯子が付いているので、それを利用できるよう壁寄りに設置されているらしい。

さて、ここから車道に出て、そのまま進んでいく。
f:id:iparappa:20230507221401j:image▲野球少年が練習してた
f:id:iparappa:20230507221246j:image▲既視感あると思ったら宇治川ラソンのコースやんか
f:id:iparappa:20230507221319j:image天ヶ瀬ダム、到着!

ついに天ヶ瀬ダムまで到着。結局トレイル区間はかなり少なかったけど、見知らぬ場所を走るのってやっぱ楽しい。
f:id:iparappa:20230507221344j:image宇治川沿いを走る
f:id:iparappa:20230507221252j:image▲観光地まで来た

宇治川を下って平等院のあたりまで来た。ここまでくると観光客も多く、汗だくのおっさんは場違い感甚だしい。
f:id:iparappa:20230507221333j:imageグッドデザイン賞を獲得。何が?
f:id:iparappa:20230507221242j:image▲宇治の景色
f:id:iparappa:20230507221326j:image▲フィニッシュは抹茶ソフト!

以前、コロナの時には全くといっていいほど人がいなかったんだけど、今回はとても多くの観光客がいて、やっともとに戻ったという印象を受けた。

今回は約23キロのジョグトリップでした。