右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

結局、山裸足とかってアホ男子の延長なだけやんか。

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実はワタクシ、男子校出身でして。

それを知ってか知らずか、先日、会社の偉い方から本を頂きました。「男子校という選択」というタイトルなだけに、かなり限定された人向けの本です。

男子校を選択したことに少なからず後悔の念を拭えきれない僕を肯定してくれる内容かと期待して読んでみたけど、ちょっと思った以上に思ったことがあったのでブログで紹介しようと思います。

内容的には男子校がどうこうというより「男子の生態」についてわかりやすく書かれています。

各学校、その男子の特性を生かした教育方針を持っていて、だからこそ男子には男子校の教育が効果を発揮するのではないか、と。そんな男子校ですが、一言で表現すると

 

アホ男子が周りを気にせず思いっきりアホなコトができる空間

 

であり、そしてこれこそが男子校の最も大きなメリットだと記されています。

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例えば、土砂降りの昼休みにグランドで野球やサッカーをしている生徒がいる、卒業写真を全裸で写ろうとするなど、男子校でのアホなコトは枚挙にいとまがないくらい。

そういえば僕も卒業の日にクラス全員でエッチな本やビデオを持ち寄って、教壇の下に詰め込んだという思い出がある。

でもそんなアホなコトが男子にとって実は大変意味があると本書は説いています。どう意味があるのかというと、

 

好奇心に従って自分の力を試す実験

 

ができるということ。その実験を通して自分の限界が見えるから、さらにその先を見たくなる。そうすることで世界を広げて興味を深堀りして、人としてより魅力を増していく…ということなのですね。

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人としての魅力って何?アホなコトしないと身に付かないの?と言われるとそういうわけではないと思うけど、男子校にそのチャンスが多いのは間違いないかもしれない。

 

たとえば海城中学高等学校が掲げる「新しい紳士」とはつまり、

「自らの力を出し切った経験に基づく自己信頼を高めることで、ぶれない自分を作る」こと、そして「自己信頼に裏付けられたタフネスを持ち合わせた男性」とうたってる。なんかこの文章だけ見るとウルトラマラソンとかロングトレイルに通じる何かを感じる。

芝中学高等学校では「すべての教科が主要教科」ということで人間教育に重点を置いている。技術の時間には木工の前にかんなの刃を研いだり、調理実習で使用するエプロンを自作したり。そのうち体育で走る前にワラーチを作るなんて授業ができるかもしれない。

神奈川の鎌倉学園では「質実剛健」の武士の魂と「自主自立」の禅の精神を受け継いでいる。このスローガンは女子がいたら絶対無理だ。男子でも腰が引けそうな雰囲気だけど、桑田佳祐の出身校となればまたイメージも変わってくる。

 

そんな男子校でアホな男子が女子の目を気にせず非生産的なことに真剣に取り組む、こういうのって思春期には大切かも。このノリを持っていたら大人になってもアホなままかも。

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ここで翻って山裸足の話。なんでわざわざ山を裸足で走るのか?っていう問いに対して、

 

・心身を研鑽し自己を高めたいから

・自然との一体感が気持ちいいから

ローインパクトで山に優しいから

アーシング効果で身体にいいから

 

と、いくつか答えが思い浮かんでどれも間違いではないんだけど、僕自身、正直しっくりくる回答がなかった。でもやっとわかった。つきつめるとたぶん理屈じゃない。

 

ただアホなことをしたいだけだ!

 

世の中はいつだって理由を求めるし、行動に対する効果や対価を求めてくる。でも、アホ男子は意味のないコトをしたいのだ。「なぜ山に登るのか、そこに山があるから」よろしく「なぜアホなコトをするのか、だって男子だから」ということなのだ。

エクストリームスポーツに男子が多いのは体力的なことだけじゃなく、根本的にアホだからといえば納得できる。そしてこのアホなことこそが人としての魅力や深みを増幅させる貴重な経験なんだと思う。

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そういえば、もうひとつ男子校ならではのエピソードとして、先に述べた全裸で卒業写真を撮ろうとか、キャンプファイヤーの時に全裸で踊るとか、ふんどし姿で遠泳したりとか、何かと裸ネタが付きまとう。かのラ・サール卒業生も「なんで男子って裸になるのが好きなんでしょうね」と証言しているから偏差値の高い低いは関係ないっぽい。

 

ずいぶん昔の話だが、僕も畑の真ん中で夕日を浴びながら全裸になったり、露天風呂の岩山に登って向こうの客室に全裸を披露してしまったりと、裸にまつわる話はいくつか持っている。おそらくアホ男子はみんな持ってると思う。裸足で走るのもそういった気持ちのあらわれで、最終的には全裸で山を駆け巡りたいとすら思ってる。

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アホさと裸の因果関係は次に持ち越すけど(いやもう語らない)、アホ男子はいつまでたってもアホ男子。だけど、このゆるぎないダンディズムから生み出されるアホ男子パワーが世の中を動かす重要な要素のひとつであると、僕は信じている。

 

…だから女性のみなさん、我々アホ男子をもう少しだけあたたかい目で見守ってやって下さい。お願いします。

 ↑ これを言いたかっただけか…?

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