右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

【神と仏の長距離走】仁和寺 御室八十八ヶ所霊場

駅構内の階段ですっころんで左ヒザが腫れるという失態から8日。腫れは2,3日で治ったんだけど、かわりに左足首に違和感が出てきてたこともあり、しばらく走るのは控えていた。

これまでの経験上、無理して走ったところで何の得もないので、いさぎよくしばらく休足し、先日の土曜日、様子見を兼ねて軽く走ってきた。

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▲今回のスタートは太秦天神川駅。見上げたらモーニングムーン。

琵琶湖一周を終えたので、次は湖南アルプスを攻めてみようかなとうっすら思ってたんだけど、コンディションを考えるとちと不安。

というわけで、今回は京都市内、しかも現地まではヒヨって電車で向かうという万全ぶり。

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▲この川沿いに進んでいく。ちなみに天神川は右の流れ。

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▲住宅街を抜けていく。目指す仁和寺は左方向。

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▲途中でオムロンの発祥地があった。体温計でお世話になってます。

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嵐電の線路を渡る。子供にもわかるよう、ひらがなの注意書きが優しい。

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▲だだーん!仁和寺に到着!

仁和寺といえば、徒然草に出てくる仁和寺の和尚が有名。

石清水八幡宮へ行きたいと思っていた和尚さんが、ついに思い立ってお参りに行くも、別の場所を本殿だと勘違いして、そこに参って帰ってきたという話。

このことから、何事にも詳しい人が一緒にいた方がいいよね、という教訓が伺える。

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▲二王門から。思いのほか広いぜ仁和寺

この神仏走でも、走って帰ってブログを書く時にいろいろ調べていたら、そんなことがあったのか!とか良くある話。

気付いてないだけで、きっと普段の生活でもそういうことがあるんだろうな。案内人、大事。

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▲恒例、二王像の足を激写。指の太さがほとんど一緒。

さて、今回の目的地は仁和寺だけど仁和寺ではない。二王門から西へ200メートルほど行って、さらに北へ向かう。

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セブンイレブンの横の細い道を行く。

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▲200メートルほどで到着。

実はここ、仁和寺が管理している成就山という場所で、その山には88のお堂が設置されている。

そうです、この山を一周して88のお堂に参ると、四国八十八箇所巡りと同じご利益が得られるという、ちょっとしたボーナスステージなのです。

その名も「御室八十八ヶ所霊場」、通称OMURO88

なんかエリア88みたいでかっこいい。全行程は約3キロ。山道ということを考えるとまあまあの山行だ。

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▲まず正面に立つお堂、これが第一札所。

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▲阿波の国ってことだから徳島県だな。

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▲八十八箇所お参りするため、大量の一円玉を用意してきた。

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▲さっそくスタート!基本的に一本道なので迷うことはない。

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▲すぐ向こうに2番目の札所が見える。

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▲ひとつひとつこんな感じで番号とお寺の名前が記されている。

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▲こちら3番目の金泉寺

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▲こちら5番目。このあたりからすべてのお堂を写真に撮るのはギブアップ。

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▲ちょっと山っぽくなってきたけど舗装はされてる。

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▲お堂の中には仏様が安置されている。寝釈迦が布団かぶってた。

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▲しばらくは登りが続く。お堂の間隔は結構短い。

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▲ここで20番めのお堂。

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▲このあたりまではうっそうとした感じの場所だったけど、ちょっと開けてきた。

僕は逐一お堂にお参りしてたんだけど、その横をスピードハイクの人が通り過ぎていった。その後もランナー2、3人に出会ったから、結構ここを走ってる人はいるみたい。

確かに、登りもあるし変化もあるし距離も手ごろだし楽しいかも。

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▲途中にはベンチも置いてある。見晴らしいい!

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▲向こうに見える小高い丘は双ヶ丘(ならびがおか)。

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▲いくつかのお堂は補修していた。

御室八十八ヶ所霊場は、1827年に建てられたのでもうそろそろ200年が経とうとしている。台風の被害や経年劣化で傾いたお堂や補強しているお堂も多い。

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▲ちなみに仁和寺真言宗なので空海パイセンがまつられてます。

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▲36番からは高知、土佐の国へ突入!

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▲ここのお堂には護摩壇があった。でも使われてる感じではない。

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▲まだ紅葉がきれい。

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▲うーん、いい感じ。

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▲ちょっと変わった形のお堂もある。

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▲このあたりから愛宕山が見えるらしい。

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▲向こうの頂が愛宕山。その上にはさっきのお月さま。

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▲言うてる間に頂上までやって来た。ほんとあっという間だ。

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▲それほど高い山ではないけど、景色はそこそこいい感じ。

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▲ここが49番目のお堂。ちょうど半分だ。

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▲今回、一番テンションが上がったお堂がここ。

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▲なんちゃって鎖場になっている。

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▲そしてお堂と岩の間の狭い通路を抜けて…

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▲さらに上へ行く。こういう場所好き。

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▲少し下ると池がある。ほんとバリエーションあるな。

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▲広場のようなところへ出た。65番の三角寺とのこと。

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▲このさびれた感がたまらん。

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▲ここにも空海パイセン。

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▲誰の像か知らんけど、後ろの鳥居とあいまっていい感じやないか。

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▲お堂の奥の方に階段があったので行ってみる。

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▲お!まさかここは…

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▲出た!成就瀧!つまり滝行ができちゃうわけだな。

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▲夏ならうたれてたかも。今はちと寒い。

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▲で、その瀧のさらに奥に行くと…

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▲倶利加羅不動明王…?

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▲何この厨二感!剣に炎にドラゴンて!

倶利伽羅剣(くりからけん)というのは不動明王が右手に持ってる剣のことだそう。竜王が炎になって巻き付いてるというものらしい。

ちゃんとしたところに安置されてたらおぉ!ってなるんだけど、写真でもわかる通り、バラックみたいなところに無造作に置かれてるから、文化祭のクラス装飾感ハンパない。

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▲剣には二童子がいる。右の童子

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▲こっちが左の童子

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▲順路を見失って、えらいところに迷い込んでしまった。

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▲橋の向こうにあるお堂なんかもある。

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▲これもかなり老朽化して傾いてる。あぶない。

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▲各お堂にはこんな感じで絵が飾られている。きっと四国にある本物のお寺の絵だ。

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▲ついに80番までやってきました。あと8つ!

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▲ここが87番目。

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▲そして向こうに見えるのがゴールとなる88番目!

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▲到着!おつかれさま!とか言いながら、実はそんなに疲れてない。

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▲じゃーん。結願所とある。ちなみに「けちがん」と読みます。

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▲あれだけあった一円玉も残り3枚に。

 太秦天神川駅から成就山を通って、帰りはJR花園駅まで走る。これでだいたい10キロ弱。とはいえ、お堂を巡ってる間はほどんど走ってないしな。

だけど、景色がいろいろあってとても充実感あるコースだった。

この日の翌日、OMURO88では恒例のスタンプラリーが行われていたそうだ。

さてさて、次は逆回りで走ってみたい。