右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

【琵琶湖一周ジョグトリップ計画】近江八幡~彦根

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9月にスタートした琵琶湖一周ジョグトリップ計画。数日掛けて日本一大きな湖、琵琶湖を一周走ろうという極めて個人的な試み。

第2回目は前回からの続きである近江八幡駅からスタートした。あれから一か月も経ってないけど、ずいぶん涼しくなって、かなり走りやすくなっていた。

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▲今回は近江八幡駅から彦根駅まで約35キロを走った。

 

近江八幡駅長命寺

朝から電車に揺られて近江八幡駅に着いたのが7時頃。駅前で走る準備をし、7:20出発。今日は良い天気だ。

まずは白鳥川のほとり、「びわこよし笛ロード」を走って湖岸を目指す。もちろん今日も裸足でスタート。

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▲いぇーい!行ったるでー!

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▲前回、失意の敗走を余儀なくされたコースも今日は気持ちいい!

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▲全長26.6キロのサイクリングコース「びわこよし笛ロード」。

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▲スタートから約5キロ、湖岸道路に到着。

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▲ここからはしばらくおなじみの風景が続く。

走りはじめはスムーズ。朝日を浴びながら走りやすい道を行く。なんか今日は調子良さげ。

湖岸道路に到着したのが午前8時。左手に琵琶湖、右手に国道という変わり映えのないおなじみのコースだ。

途中、「水郷の里マラソン」というノボリが出ていたので、このあたりでも大会があるんだなと思いながら走る。

ちなみに「水郷の里マラソン」は2キロ~10キロのコースが用意された大会。残念ながらエントリー期間は終了してた。

その後、しばらく行くと国道と湖岸沿いルートの分岐がある。ジョグトリップではできるだけ湖岸を行きたいと思う。

水辺近くっていうのはやっぱり気持ちいい。多少遠回りにはなってしまうけど、急ぐ旅でもないので迷わず湖岸ルートへ。

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▲国道と湖岸沿いルートの分岐。長命寺方面へ。

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▲航空写真で見たことろ。矢印のところが国道との分岐。
少し琵琶湖にせり出した部分が長命寺山。国道はそれを迂回するかたちで東に伸びている。湖岸ルートは思いのほか山道っぽい感じでアップダウンあり。

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西国三十三所のひとつ、長命寺

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▲本堂は808段先…。なので今回はスルー。

長命寺西国三十三カ所第三十一番札所で、寺院を設立したのが聖徳太子と言われている。説明を見る限り結構大きなお寺のようなので気にはなるけど、808段はちょっと…。

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▲階段のわきには聖徳太子をまつっている穀屋寺。

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▲石仏がいい感じ。

 

長命寺東近江市

長命寺の交差点を過ぎると左に琵琶湖、右に山という山道めいた舗装路を進んでいく。このあたりは走りやすいのでノンストレスだ。

ただ、これまで以上に何もないので、所々に設置されているスポットを紹介する。

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▲ひとつめ。歌碑の岬。琵琶湖沿いは歌碑が多い。気がする。 

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▲でも読めねぇ。

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▲おそらく全国にごまんとあるだろう亀石。亀に見えなくもない。

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▲そんなことより琵琶湖の景色がキレイ。

季節的なものなのか、このルートではかなりサイクリストに遭遇した。車とすれ違うよりも多かった。

また、このあたりは釣りスポットでもあるようで、駐車している車はだいたい釣り人のようだ。

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▲三つ岩。何が三つ岩かというと…

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▲岩が三つある。実はこの横にもうひとつ岩があったので正確な三つはわからない。

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▲槍石。槍といえば槍。石といえば石。

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▲向こうに見える岬を越えていく。

のどかな景色に聞こえてくるのは波音だけ。何もない誰もいない道をただひたすら独りで走る。

その瞬間に充実感を覚えるのは普段の社会生活にストレスがあるせいか。などと思ってしまうけど、思考はポジティブだ。

これも気候が良くて体調も良いからそう思えるような気もする。だけど、この数キロはホントに楽しく走ることができた。

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▲湖海三景。日本三景みたいなものか。調べても出てこなかった。

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▲ここから見える沖島。たぶん湖海三景のひとつ。

 

途中、何人も自転車に抜かれたけど、たったひとりだけ「裸足ですかー」と声を掛けてくれた。

この辺ではそんなに珍しくないのかな、裸足。

道は小さなアップダウンを繰り返しながら少しずつ標高が上がっていく感じ。10キロを過ぎたあたりだろうか、やや路面が荒れてくる。

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▲休暇村の案内看板。そういや分岐のところにそんな表記があったな。

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▲12キロ地点。荒れた路面が目立つ。

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▲休暇村到着!駐車場にはけっこう車がとまっていた。

しばらく山道を走ってきたわけだけど、視界が開けたところにあらわれた休暇村。キャンプ場もあり宿泊設備もありの結構大きな施設だ。

キャンプ場 | 休暇村近江八幡【公式】

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▲ちょうど入江になってる。湖と同じくらいの標高まで下りて来た。

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▲近くに桟橋もあったけど、かなりの朽ちよう。

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▲ぐるぐるゾーンってなんやねん。

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▲ここからまた短いながら登りが始まる。

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▲ドリフト防止のためか、アスファルトに溝が掘られてる。

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▲最後の下り。左、国道25号線に向かって進む。

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▲向こうに沖島と対岸の比良山が見える。

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▲堀切港。ここから沖島行の連絡船が出てるみたい。いつか行ってみたい沖島

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▲さっきの分岐で別れた国道25号線と合流する。

ちょうど15キロ地点にファミリーマートがあった。自転車に乗った人たちも休憩していたけど、ここにきて何故か調子が良いのでこのまま進むことにする。

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東近江市に突入!ここまで16キロ、1時間40分くらい。

 

東近江市 ~ 八坂町南

コンビニをスルーしてそのまま走り続けたわけだけど、長距離を走っていると正直、暇な瞬間というのがある。

そんな時、集中して無心になれればいいのだけど、僕はそんな崇高な心を持っていないので、どうしても何かを考えてしまう。

だいたい「ブログに何て書こうかなー」ってことを考えながら走ってるわけだけど、たまには自分の走りを省みることもある。

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▲東に行くと安土城がある。といっても8キロ先。

自分のフォームを観察してて思ったのだけど、骨盤をグイっと着地点より前に出して胸から進むような感じで走ると良い感じだ。

足の動きと上半身の動きが連動するとさらにしっくりきてスピードに乗るのがわかる。

ただ、そのためには足の推進力と背中を支える筋力が必要みたいで、いずれも不足している僕のスペックでは長時間維持するのは難しい。

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▲セスジスズメの幼虫に遭遇。がんばれよー。

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▲ついに彦根市へ到着!でもここからが長かった…

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▲橋の上から。心なしか水がキレイに見える。

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▲広がる農地、気温は20度弱。日差しはあるけどそれほど暑くない。

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▲コンビニ発見!ここいらで休憩する。

出発から約2時間、ちょうど20キロ地点にセブンイレブンがあったので、少し休憩していくことに。

前回はアイスとか甘いモノとか身体が欲していたけど、今日はそれほど何かを食べたいというのはなかった。

ただ、ちょっと前から急激にお腹が減り出したので、そろそろ補給は必要なのだ。

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▲広々とした駐車場のすみっこで持参したおにぎりを2つ食べる。

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▲15分ほど休憩して出発。自動速度取締機以外、何もない。

コンビニ休憩からしばらくは右手に広大な農地を臨みながら走る。地元の人らしき方が二人、自転車で僕を追い抜きざまに声を掛けてくれた。

その後、住宅街に入ったのだけど、予想外にそこの歩道が荒い。そして痛い。

足裏もダメージを受けて敏感にはなってきたと思うのだけど、この区間はなかなかの痛さだ。

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▲途中で目に入った「ペット専用お風呂」のノボリ。

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▲気になったから見に行ってみた。マイクロバブルバスだと!?

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▲こんな感じで犬を連れて来て中で洗うらしい。スゲーな。

22キロを過ぎたところで、今回2度目の分岐に遭遇する。もちろん琵琶湖沿いを行くわけだが、こちらはビワイチのルートでもある。

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▲自転車の人たちも左に進んでいた。

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▲おなじみ「ビワイチ」のマーク。

しかし、湖岸といっても湖からは少し離れた普通の住宅街。古めかしい民家が建ち並ぶ、ただの田舎町だ。

時折、住民の方々を見かけるが、それより自転車乗りの方が多い。

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▲飛び出し坊やが視界に3体!滋賀県は設置数が全国一だとか。

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▲ちょっと古びただけのフツーの住宅街。

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▲住宅街を抜けると左手に松林。しばらく国道沿いを行く。

どうでもいい話だけど、僕はインナー付きのランパンで走ってる。単純にパンツをはかなくていいし、着替えも減るから。

ただ、長く走っていると鼠蹊部(コマネチのトコ)が擦れて痛いのだ。走り終えるとだいたい擦り傷ができている。

クリームを塗って走ってもあまり意味なかったし、スパッツ的なものの方がいいのかなぁと思ったり。

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▲24キロを過ぎたあたりで、もう一度分岐。サイクルラインに沿って走る。

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▲さっきよりは開けた感じで走りやすい。

 

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▲ここからの眺めが「彦根八景」のひとつなのだそう。

先ほどの「湖海三景」は不明のままだが、この「彦根八景」は調べるとちゃんと出てきた。

彦根城をはじめとする、彦根市が選定した8つの景色がそれに該当するらしい。

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▲向こうに小さく見えているのが多景島。…だと思う。

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▲ついでに浜へおりてみる。そういえば今回は琵琶湖に入るの初めて。

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▲気持ち的には波打ち際を走りたいんだけど、石やゴミが多くて危ない。

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▲水冷たい。もう全身浸かるような気温じゃないな。

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▲案の定、菱の実を踏んでしまった。痛ってー。

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▲松並木がなくなり見晴らし良い道を行く。

このあたりから疲れが出て来たのか、ボテボテした走りになる。自分で気付くくらいなのだから結構ひどい走りだったに違いない。

サイクリストだけでなく、地元のヘルメットかぶったママチャリ中学生にも抜かれる。

学童用のヘルメット、かぶることに反対はしないけど、もうちょっとかっこいいヘルメットにしてあげられないかしら。

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▲地獄表とはいかないまでも、なかなかの本数。

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▲平成最後の年だって生きている昭和。

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▲みたび国道と合流する。八坂町南の交差点。

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▲さっきのセブンイレブンで買った安寧芋羊羹を食べる。うん、芋だ。

国道に出たのが28キロ地点。ちょうど休憩できそうな場所があったので腰を下ろす。

エネルギー不足かもしれないと思ったので羊羹をひとつ食べて水分をとった。この時はまだキロペース6分~6分半くらいで走ってる。

今回のゴールを彦根にするか米原にするか迷っていたのだけど、今の状態を見るにおそらく手前の彦根が良いだろうと判断。

だとすると残りは約7キロ。たいした距離じゃない。スタートから3時間20分、羊羹補給を済まし走り出す。

 

八坂町 ~ 彦根

気持ち新たに走り出したはいいけれど、ここでまさかの事態に遭遇。

なんと歩道の路面が荒れに荒れて激烈に痛いのだ。足裏が弱っていたというのもあるだろうけど、普通にアスファルトがガレている。

車道を挟んで向こう側の歩道も確認してみたけど、まったく同じ。どうやらこういう仕様の路面らしい。

ぶっちゃけこの状態では走れない。危険なことは承知の上で車道にエスケープ。白線の内側を走ることにした。

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▲ここから先の歩道の路面が激荒れ。痛くて走れない。

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▲サイクリングロードのおかげで車道内の路肩は通常より広いとはいえ、やはり危険。

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▲受験したけど不合格だった思い出の滋賀県立大学の横を過ぎる。

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▲犬上川の橋を渡る。この時点でもう裸足ムリや…と判断。

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▲とりあえず、ねばりにねばって30キロ地点に到着。

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▲ここでXeroShoesを装着。裸足ギブアップです。

潔くワラーチを履いて、残り5キロを行く。しかしながら裸足終了=ランニング終了みたいな意識が働いて、がっくり力が抜けてしまった。

とはいえ、足裏以外はまだ大丈夫。奮い立たせて走り続ける。

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▲まだまだ荒れた歩道は続く。履いててよかったXeroShoes。

と思ったけど、ここでついに歩いてしまった。前回同様、後半のダレっぷりがひどいと自分でも思う。

あとたったの5キロが走れないというのは、ホントに気の持ちようだと思う。そういうメンタルコントロール的なことも強化していかなきゃ。

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▲ついに彦根城が見えた!ゴールは近い!

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彦根城近くの天満宮北野神社。残念なことにお寺の荘厳さがまるで感じられない。

途中の交差点を東に入って彦根城を目指す。そこを抜けたら今回のゴール、彦根駅だ。

城内に入ると地元中学生が「こんにちは!!!」と大声で挨拶して来た。一瞬、知り合いの子かと思ったけど、そんな訳ない。

すれ違うたび大声で挨拶されるので、どうやら学校の方針なのだろう。多少面喰ったところはあるが、こちらも負けじと挨拶を返す。いや、小声だけど。

見知らぬ人に大声で挨拶することを強要するのはどうかと思うけど、ある意味、不審者を遠ざける効果もあるのかなと思いなおす。

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彦根城のお堀。

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天守閣が見えたけど、遠くてよくわからない。

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▲というわけで、ポストの上の天守閣を激写。

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ひこにゃんに会えるのかー。ちょっと見てみたい。

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▲実物には会えないので、ひこにゃんの看板と足元ツーショット。

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▲城内を抜けて駅へ向かう。

3時間45分52秒、35キロを走破し彦根駅に到着!後半苦しい路面と時間帯はあったけど、今回は総じて楽しく走ることができた。

ただ、前回走った距離と合わせても77キロ。これを一気に走れるのかと聞かれると自信がない。

100キロとか走る人ってあらためて超人だな。それも裸足で完走するとか完璧超人だな。

僕はまだジェロニモ(普通の人)だけど、いつか超人の仲間入りをしたい。

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▲JR彦根駅。次回はここからリスタート!待ってろよ、直政公!

とりあえず次回、またあの荒れた歩道を行くことになる。次回だけじゃなく、今後もそういった場面は多く遭遇するだろう。

そういう時にどうするかっていうことも課題として心に留めておこうと思う。