足は大切だよって話。【読クソ完走文】距骨を整えれば不調が治る!/志水 剛志
裸足で走るようになってからというもの、人体の構造や動きに興味を持つようになった。
とりわけ足元は裸足ランのベースとなる部位なのでなおさら。
そこで前々から気になっていた本を見つけたので読んでみたのだけれど、それが本書。
距骨万能説
「距骨」と書いて「きょこつ」と呼ぶ。足首と足をつなぐ役割をしている骨のことだ。
本書の主張は結論から言うと、この距骨が整えば身体の不調も治るというもの。
整える方法として、足指のマッサージ、くるぶしのマッサージ、かかとのマッサージが紹介されている。
果たしてどんな不調に効果的かというと、
・外反母趾
・足の痛み
・膝の痛み
・股関節の痛み
・腰の痛み
・側彎症
・首・肩の痛み
・自律神経系失調状態
・新型足頚性うつ状態
・冷え性
・O脚、X脚
・下半身のむくみ
・不自然な歩行
・頭痛・めまい
・胃腸障害、便秘
などなど…。ほとんどの不調が治るやないかい!
ありとあらゆる問題を解決してくれる魔法のスイッチ、それが距骨!
…まあ、多少マユツバ的な内容であることは否めないけど、すべてがすべて間違いとは言い切れない。
土台が大切
人は立つ、歩く。そして走る。その時、足裏には体重のまさに1.5倍の衝撃が掛かるという。
これも俗説でホントかどうかわからないんだけど、人が立つ以上、自分の体重を支えなければならないのは確かだ。
その、体重を支えるための土台となるのが足で、中でも鍵となる骨こそが距骨である。
だから、距骨が適切な位置にないと受けた衝撃で膝、腰、肩に負担がかかるし、その負担が身体にあらゆる不調をもたらすというのが著者、志水氏の考えだ。
著者の考えは別としても、土台が大切なのは万人が認めるところだろう。家を建てるにも基礎が大切だし、人間ピラミッドも下の人が重要だ。
その理論で言うと、人間の土台となる足、とりわけ距骨はキーストーンならぬ、キーボーンなのかもしれない。
人間の足は28個の骨で形成されている。両足で56個。これは人間の全身の骨の4分の1に相当する。
ちなみに手の骨は27個。つまり、手足だけで身体の半分の骨を使ってることになる。
そう思うと、手に比べて足は世間一般的に軽視されているような気もする。
この際、距骨云々は抜きにして、足に対してもっとフォーカスすべきだということを主張したい。
何が言いたいかというと…
勘の良い方なら僕が何を言いたいか、だいたいわかっていると思うけど、
これって裸足で走れば解決じゃね?
裸足で山歩いた方が効果あるんじゃね?
そうです。裸足で過ごすことである程度、距骨は調整されると思うのです。
もちろん、距骨を意識したりマッサージをすることで、さらなる効果がうまれそうだけど。
普段、裸足やワラーチで過ごしてる人には、だよねーといった内容でした。
ただ、裸足はちょっと…という方に関して、具体的なマッサージ方法も紹介されているので試してみる価値はあるかも知れない。