右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

京都一周トレイル 向山に再挑戦してきた話

今週末に控えた「京都一周トレイル グランドトラバース 65」。前回、練習のため北山コース西部を試走したわけだけど、向山を越える時に心折れてしまいました。このまま苦手意識みたいなモノを持ったまま大会に臨むのもどうかと思ったので、克服するため走ってきました、向山越え!

向山の入口となる洛北発電所までは鴨川沿いを進んでいきます。三条大橋を起点にちょうど10キロ。天気良いしそんなに暑くないし気持ちいい。ゆっくりめにプラプラ走る。
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▲スタートの三条大橋。欄干にオニヤンマ
鴨川が分岐する出町柳まで約3キロ。京都に住んでる人は良く知ってると思うけど、鴨川沿いにはいろんな人がいます。この時期だと川で釣りしてる人とか、何かを捕ってる人とか、何してるのかわからない人とか。そういや「アーシングピラティス」ってチラシをベンチにおいて裸足でダベってる若者グループもいたり。

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出町柳付近。向こうに見える山が僕らの大文字。

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▲結構デカい鯉がたくさん泳いでた。

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▲鴨川のほとりで鴨に餌やる鴨使い。
特に出町柳から北の方は芝生も多いし、水もキレイだし、静かだし、生き物もたくさんいるしで気候が良い日はホント気持ちいい。「プリンセスメゾン」の沼ちゃんが思い描いた河川敷って、たぶんこういう雰囲気だと思う。

三条大橋から5キロ地点でエネルギー補給。自作トレイルバーの第二弾を持参しました。初めて作ったヤツよりは小さいけど(1本80kcal程度)今度はちょっと具だくさん。見た目もまあまあ美味しそう。

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▲自作トレイルバー、第二弾!
ただ、思いの他食べるのに水分を取られる。ねばりが口に残るというか。ちょっとずつかじりながら食べた方がベター。登りのキツさを紛らわすためにポリポリ食べてみるのがいいかも。ちなみにお味の方はなかなかざんす。
植物園のある北山通りを過ぎて上賀茂のMKボーリングあたりから河川敷がなくなるのでしばらく舗装路を走ることに。右岸は車道しかないので、いったん川を渡って左岸の歩道を走ります。といってもそんな車走ってないけど。

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▲ここまでくるとかなりのどかな風景

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▲鴨川上流にある柊野堰堤。通称、鴨川の滝。
柊野堰堤(ひらぎのえんてい)を越えると公園があって京都産業大学のグランドがあっていよいよ山へ入っていきます。このあたり人は少ないんだけど、走ってる人が結構多い。しかも上半身裸率高し。

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三条大橋から約10キロ、向山の入口に到着。
繁華街から少し足を伸ばすとこんな自然溢れる場所に来れるなんてステキだわ。10キロが少しかどうか賛否はあると思うけど。さて、いざ向山リベンジへ!…の前に、こないだどうしても入りたかったドボンポイントへ行ってみる。実はここに来ることも今回の目的ではないわけではない。

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▲ドボンポイント、リベンジ達成!

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▲ひゃー!つめてー!しかし思ったより浅いな…

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▲川に浸かりながら凍らしてきたアクエリを飲む。
この場所、トレイルランナーが集まる場所のようで別の時に通った時も数人見かけたけど今日は誰もいない。独りではしゃぐ。時計を止め忘れてたのでどれくらい時間が経ったかわからないけど、身体冷やして水分摂ってもう十分、川の流れを堪能しました。いい加減、川から上がって登山口へ。

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▲ここからスタート、洛北発電所
関西電力の施設である洛北発電所。鴨川の水を利用した唯一の水力発電所らしい。明治時代に建設された施設だそうで、こじんまりとしつつもなかなかマニア受けしそうな感じ。
橋を渡って右に曲がり、ちょうど建物の裏側から山に入るのだけど、せっかくなのでここからは裸足で登ることにしてみた。そんなに荒れた感じでもなかったし。

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▲登りは裸足でアタック!っていきなりイガグリ!

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▲あらためて見るとそこそこの登り。足がツリかけ三平。
向山は標高420m、それほど高い山でもないし入口からだと標高差は約300m。ただところどこ結構な斜面があったりしてさすがに走るのは無理です。でも前回みたいにバテバテではないし、全然登れる山ということがわかった。なんであんなに登れなかったのか不思議なくらい。向山、恐れるに足らず!

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▲前回、なぜか腹が立った火の用心の看板も今日はイライラしない。
裸足で登ってるとたまにスーッと斜面を登れる時っていうのがあるのですね。腰を落としてやや前傾、腕を大きく振って、あたかも猿やゴリラが歩いている感じ。僕は足が短いので、重心が低い方が安定するからかもしれない。
僕の中ではこれを「猿人クライム」と呼ぶことにしている。エンジン・クライムって何か馬力ありそうな名前やん。まだまだ絶賛開発中。ただ動きがちょっとかっこ悪いのが難点だな。人には見せられん。

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▲ビューポイントを見る余裕もあり。でもたいしたことない。

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▲あっと言う間に向山山頂に到着!
山頂までにビューポイントを含めベンチある場所が3か所。ベンチを見た時、やっと山頂か!?と思わせといて実は違った…というのもメンタル的にしんどかったのかもしれない。それを確認できたのも良かった。ここからは下りになるのでワラーチ装着。

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▲そして気付けば夜泣峠。

ちなみに夜泣峠とは、ここでひと晩明かした惟喬親王が夜泣きをして、乳母が近くのお地蔵さんに願をかけたところ泣き止んだ、という逸話が由来だそうです。なにその樋屋奇応丸的な話。ついでに惟喬親王って全然知らないんだけど、叔父さんが蝉丸かもしれないといわれている人康親王。へー、ウチの地元に墓あるわ。

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▲一気に神社まで降りてきた。

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▲見たらわかるけど遮断機がない踏切。線路左脇のトレイルを進む。
前回はここで計測を終了して市原まで歩いて下ったわけだけど、まだ余力があったのでもう少し進んでから戻ることにしました。線路沿いのトレイルをしばらく進み、そこから貴船まで。どれくらい登るのか知っておいて損はないし。
写真の電車は出町柳から鞍馬をつなぐ叡山電鉄。ローカル感ハンパない。

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▲ここもなかなかの登り。しかもガレガレ。
ここから貴船まで結構な登り。やっと向山から下って来たのに意地悪なコースやわ。大きめの石も多いし、なんかタイルが粉々になって散乱してるから裸足にもなれない。ここの登り地味にキツい。途中右に折れて貴船の駅に通じるところがあるはずなんだけど、そんなルートは全く見当たらない。不安になって調べてみたら案の定、通り過ぎていて、引き返してみたらありました。ちょーわかりにくい。

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▲登山道右に見落としそうなルート。いや、実際見落としたし。

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▲そこそこの斜面を降りる。車道が見えた。

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▲ちょうどこの看板の間から下りてきました。
そういや、もう一週間後に大会なのにルートを示すテープとか案内板とかなかったな。ところどころ倒木が道をふさいでたし、もうあるがままで走れってことなんすかね。せめて迷わないようにはしておいてほしい。
そんなわけで貴船の駅につきました。今でこそ呪いのメッカとして有名な貴船ですが、もともとは水の神様を祀る貴船神社があるくらい流れは綺麗。そうです、もちろん入水。観光客が結構いたけど知ったこっちゃない。

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▲貴船の川!ここも冷たい気持ちい!

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▲滝の上から。キャーこえぇ!

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▲ステキな場所。呪いのワラ人形があるとは思えん。
本番はこの後、車道の登りを鞍馬まで走り、30キロ地点のエイドがあって14時の関門が設定されています。8時スタートだから5時間か。ギリギリやな。でも今回みたく少し抑え目にいって走り続けることができれば、一つ目の関門はクリアできそう。そのあとは知らんけど。
というわけで、進むのはここまでにしてボチボチ引き返します。ただ28キロを過ぎたあたりからバテはじめ30キロ以上は負担になりそうだったので出町柳でゴール。下り道で飛ばし過ぎたのか、いわゆる30キロの壁なのか、結局今回もフィニッシュのお供は反省コーラ

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▲帰ってきました出町柳!川遊びしてる人も多かった。

土曜日、がんばろっと。