トレイルバー(初心者級)を作って食べて比較してみた話
トレイルを走るお供に「行動食」ってものがあります。短時間で手軽にエネルギー補給ができる食べ物のことですが、より効率よくエネルギーを摂取するためのものが「バー」と呼ばれる棒状の食品。
しかし、この「なんとかバー」というヤツは結構いいお値段してまして、僕のような貧困ランナーはおいそれと買い込むことができません。そんな折、Twitterのタイムラインに自作のトレイルバーをアップされていた方がいたので、厚かましくも作り方を教えてもらいました。
その後、調べてみると結構自分で作ってる方も多くいるようで、今回は教えてもらった方法とネットで調べた方法を参考にしながら自作したものを紹介したいと思います。
▲用意した具材はコレ。結局、ミックスレーズンは使わなかった。
せっかく自作するのだから費用を抑えることも念頭に置きながら具材をチョイス。西友のプライベートブランド「お墨付き」シリーズで揃えてみる。やっぱコスパ!とかいいながらグラノーラだけはイオンのトップバリュだったり。しめて1,631円。
▲ミックスナッツは細かく砕く。袋の上からガスガスいきます。
▲できるだけ細かく砕いた方が口当たりも良いらしい。
▲上から左回りでグラノーラ、ミックスナッツ、シードミックス、フルーツミックス。
具材は下記の通り
・グラノーラ 50g
・ミックスナッツ 50g
・フルーツミックス 48g
・シードミックス 30g
・チョコベビー 20g
・つなぎ
バター 30g
マシュマロ 110g
はちみつ 大さじ2くらい
出来上がりから逆算すると、グラノーラとナッツとシードは10gずつ増量してもよかった。
▲まずはつなぎになるソース的なものを作ります。
▲バター30gをフライパンに投入。弱火で溶かします。
▲マシュマロは一袋まるまる使う。
出来上がった時、いい具合にネバっとするのはマシュマロの水飴だかゼラチンのおかげなんでしょうね。ちなみに僕はマシュマロ大好きです。チョコパイが進化するとエンゼルパイになると信じてます。
▲マシュマロがある程度溶けるまで混ぜる。この時点でかなり良いにおい。
▲はちみつ投入。大さじ2とか書いたけど結構テケトー。
▲なんとなく全体が混ざってくればOK
▲そこに具材を一気に入れる!いや、別にちょっとずつ入れてもええねんけど。
▲カモン!ベビー!というわけで、これでチョコ味。
教えてもらったレシピでは製菓用のチョコレートを使っていたけど、今回はお値段的にやさしいチョコベビーをチョイス。少しあまったチョコはいつの間にか娘に食べられてしまった。チョコベビーだからか、それとも量が少なかったからか、それほどチョコ感は出ず、なんとなくキャラメル風味になってしまった。
▲混ぜ合わせたらクッキングシートをひいた型に流し込む。
▲シートでくるんで・・・
▲別の型で上からギューっと押し込む!
この成型?がかなり重要で、しっかり押し込むことで密度あるバーに仕上がります。なので体重をかけて圧をかけます。ネットではタッパーを使う方法も紹介されてましたが、より力をかけるなら金型か木型がよいでしょう。ちなみに教えてくれた方は、上に板を置いて足で踏むそうです。
なんかわからんけど、体重をかけると作ってる感が出るのは僕だけでしょうか。で、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れてしばらく冷やして固めます。
▲ジャーン!冷やしたものを取り出してみた。なかなかの重み。もはや鈍器。
▲シートを開くとこんな感じ。テリっとしてる。
▲適当な大きさに切り分ける。これでだいたい8本分くらい。
▲切れ端を試食。なにこれうまー!
▲女子みたくクッキングシートでキャンディ包みにしてみたりする。
冷えてる状態だとそこそこ固いんだけど、常温に戻すとやわらかくなってちょっとベタつく感じ。走ってる途中に食べた時、手がベタベタするのは思いのほかストレスなので食べ方を工夫する必要がありそう。何本か食べてみた感想としては、もうちょっと具材が多くても良かった。見た目もなんかボリューム感ないし。ここから増やすならナッツとシードかな。
ところで!この自作トレイルバーですが、カロリー的にはどうなの?お値段的にはどうなの?作る意味あんの?といろいろ疑問が出て来たので市販のものと比較してみました。自作のモノに関しては具材の表記熱量、価格を使用分で割り出した数値で計算しています。その比較表がこちら。
比較対象となる商品チョイスについての賛否は置いといて、自作トレイルバーはそこそこのコストパフォーマンスをたたき出しました。100g当たりの価格はグラノーラサンダーを1円下回ることに成功!貧困ランナー納得のお値段!
こうしてみると恐るべきは駄菓子代表グラノーラサンダー。ハイカロリー・ロープライスを実現しています。ただ個人的には普通のブラックサンダーの方が好き。
今回の比較は単純にカロリーと値段にフォーカスしたもので、商品の優劣をつけたものではありません。それぞれ特徴があって別の栄養が入ってたり食べやすかったりするわけで、そりゃオーガニック原料のチンパンジーバーなんて高いに決まってる。以前、「RUN + TRAIL」で梅宮アンナ氏が紹介しているのを見てから僕の中ではセレブのバーって印象が強い。実際そんなことないんだろうけど。
結論として、安いし美味いしカロリーあるしで自作の意味は十分あると思います。好みの味にしたり好きな具材を入れられるのも楽しみのひとつ。ピーナッツバターを使ってる人もいたしな、スニッカーズみたいになるのかな。
自作バーの懸念点としては、日持ちしないのではないかってこと。とりあえず冷蔵庫に保管しておいたけど、なんだかんだ山へ行く前に全部食べてしまいました。普通に食べるとただのカロリー過剰摂取だわ。