雨の蓬莱山を登ってきた。(後編)
前回、標高1174mの蓬莱山登頂を達成したものの雲で視界が遮られ、たいした達成感も得られず下山することになりました。しかしながら広い草山に視界が悪くてどこへ行けばいいのか全くわからず、とりあえずリフトがあったのでそれを頼りに下っていきます。
山を下る間、実はずっと何やら音楽が聞こえてました。スキー場で聞く感じのスピーカーから流れる音楽。誰か人はいるんだろうなと思ってたけど、途中から子供の声とか聞こえてきて、姿なき笑い声とこの視界、シチュエーション的にはホラーでしかない。子供の笑い声なのになんであんなに不気味なんでしょうね。
▲霧の中、突如現れた木製カウボーイ。
下り続けるとまたもフェンスに突き当たり、開いたところからさらに下ります。そこには遊具なんかがあって、どうやら「びわこバレイ」の遊び場だったようです。声の主である子供たちを視界におさめることができましたが、水遊びをしていてマジで楽しんでいる笑い声だったことが判明。念のため言っておきますが、びわこバレイはホラー施設じゃないですよ。冬はスキー場になるちゃんとしたレジャー施設です→こちら
▲びわこバレイでした。
ここでトイレ休憩。蓬莱駅以降、初めてのトイレです。ここまで下ってきたものの、やっぱり行き先がよくわからないのでびわこバレイの職員さんに伺いました。
▲打見リフト。これにそって進みます。
▲とりあえず道なり。
▲気が付けば打見山。
▲びわこバレイのゴンドラ山頂駅。行き過ぎた…登山道はもっと手前。
反対側の打見リフト乗降場所右手すぐに展望台らしきところがあり、そこに登山道へ入れる階段があります。ここからクロトノハゲを目指します。
▲展望台横の階段を下って登山道へ
▲あとは下るだけ!
▲真心の塔。詳しくはよくわからない。
▲道標通り進みます
▲こういう下りは苦手~
この時点ですでに雨は止んでいたけど当然道は濡れたまま。ぬかるんだところがあったり滑りやすそうな大きな石があったりと全然快適に下ることができない。ワラーチだと靴底が結構滑るし、指先も気にしないとだしものすごく慎重に下ることになりました。ワラーチとかルナサンダルの方、どうやって速く下ってるんですかね?
そうこうしてる間に通過点のクロトノハゲに到着。奇妙な名前だけど帰ってネットで調べても由来は見つけられませんでした…クロトノハゲって何?ここでちょうど2時間。厳密には休憩中、時計を止めてるのでもう少し経ってるけど。2度目のエネルギー補給をします。
▲クロトノハゲに到着!何かがハゲてるの?
▲これがクロトノハゲ!?
先日の音羽山ではカロリーメイトで失敗したので今回はおにぎりを2つ持ってきました。でもまだあんまりお腹空いてないのでとりあえずウィダーとチョコのみ口にしました。ここからもどんどん下っていくわけですが、前述の通り下りにくい。実は過去、何度か下りで豪快にこけた経験がありまして、ちょっとへっぴり腰になってるのも原因だと思います。途中、1キロのラップが15分!?登りと一緒やないかーい!
▲いたる所にケルンを発見。京都の山ではあんまり見ないなぁ。
▲下りもガレガレ。気が付くと右足がちょっと切れてた。石にあたったかな?
▲休憩中の登山者に頼んで撮ってもらった!
このルートの名物?でもある巨大な天狗杉。ここで年配のご夫婦、3人の登山男子とすれ違います。僕とは逆ルートで登って来られた様子。男性登山者に「スリッパですか!」と声を掛けられついでに写真撮ってもらいました。心の中では「これ、スリッパちゃうねん。ワラーチやねん」とつぶやきながらピース、カシャ。
結局、今回出会ったのは上りで追い越した5人を含めて10人でした。そこから30分ほど下ったでしょうか。徐々に道も走りやすくなって普通の砂利道に。こここらは快適にとばしてついに一般道へ。
▲道はどんどん走りやすく。
▲正面が下って来た道。左にいくとゴンドラ山麓駅。
▲ついに舗装路に出たー!
▲こんなとこから下山。わかりにく。
湖西道路をくぐり最終目的地である志賀駅に向かいます。民家の間を抜ける適度な下り。さっきの下りキロ15分が心に刺さったので、駅まではちょっとがんばって走り抜く!
▲山からは見えなかったレイク・ビワ!真ん中あたりにある志賀駅を目指す!
▲振り返れば比良山。
▲志賀駅到着~
駅に到着したのが11:47だったので蓬莱駅を出発してから約3時間30分のトレイルランニング。走行時間は2時間50分でした。
▲志賀駅の前はすぐ琵琶湖。地元の子どもたちが泳いでました。
▲とりあえず琵琶湖にもつかっておく。海水浴場を良いことにオープンスタイルで着替えました(笑)
▲電車待ちの志賀駅からのぞむ蓬莱山。
琵琶湖畔のベンチでおにぎりを食べて着替えて終了。下り始めてからは雨も止んで暑すぎず走りやすいお天気でした。今回のルート、印象としては上りの舗装路が長かったこと。もう少しトレイルを走りたかったなと思います。
次はひとつ手前の和邇駅から霊仙山を登って小女郎峠を経由、北へ縦走するルートを走りたいなぁ。