右足の幅がFでした。

サブ6ランナーかく語りき

【読クソ完走文】

【読クソ完走文】低山手帖 / 大内 征

「山屋」という響きに異様なほど憧れを抱いているのは、自分が山屋でないからに他ならない。 お互いのことを知らなくてもそれが山屋同士であれば、「俺たち山屋は…」という言葉に共感できる不可視な共通点がうらやましい。 若い頃から3000m級の山を踏破し、…

【読クソ完走文】おつまミステリー / 浅暮 三文

僕はお酒が弱い。 どれくらい弱いかというと、晩酌に缶ビール1本あれば十分満足できるレベルだ。 とはいえ、付き合いで飲みに行ったり、美味しいお酒をおごってもらったりで、それでも多少飲めるようになった。 単純に年齢がいってアルコールに対する反応が…

【読クソ完走文】漫画 バビロン大富豪の教え/ジョージ・S・グレイソン

バビロンという響きにはアトランティスやムー大陸のような神秘的な響きがある。 しかしこれら2つと異なるのは、バビロンは実在を立証されているということだ。 バビロンは古代メソポタミアの都市のひとつで、そこから王朝へ発展し「目には目を」でおなじみ…

【読クソ完走文】日常をポジティブに変える 究極の持久力/鏑木 毅

このブログに投稿している他の記事を見てもらえればわかるのだけれど、僕の趣味はランニングだ。 とりわけ、山道や野道を走るトレイルランニングが大好きで、地元の山へはちょくちょく出掛ける。 そんなトレイルランニング界のレジェンドと言えば、なんと言…

【読クソ完走文】絶望読書/頭木 弘樹

ここしばらく趣味のランニングができていない。 どうも夏過ぎから右脚が痛く、とりあえず休養中だ。 とはいえ、ここまで走らないと不安になってくるし、非常に焦る。 たかが趣味でもこう思うのだから、もし病気で長期入院になった時はどれほど不安になるだろ…

【読クソ完走文】恐い間取り/松原タニシ

結婚して10余年。独りで寝るということがなくなった。誰かと住んだら、そりゃあそうだ。 子供が出来てからは一緒に寝ることも多く、なんなら雑魚寝で一家全員がひと部屋で寝るなんてこともあった。 そんな環境が続いたためか、出張へ行きビジネスホテルで独…

【読クソ完走文】しょぼい起業で生きていく / えらいてんちょう

最近、自分の中でテーマになっている「今後の人生と仕事」について。 まだまだ納得いく答えが出る気配はないけれど、いつどこでどうなるかわからないので、アンテナは張るようにしている。 そんな中、先日ブログに書いた「レンタルなんもしない人」の本に出…

【読クソ完走文】レンタルなんもしない人のなんもしなかった話/レンタルなんもしない人

女性が一人でポケモンGOをプレイしていると、ナンパめいた感じでよく声を掛けられるらしい。 そうならないよう「レンタルなんもしない人」に来てもらって、ただただ近くにいてもらうという。 そんなニュースをネットで見たのが、僕が「レンタルなんもしない…

【読クソ完走文】喰ったらヤバいいきもの/平坂 寛

僕は決して食道楽なわけではないのだけれど、年々食に対する興味は深くなっている。 食べれるモノは何でも食べたいし、初めてのモノ、珍しいモノは是非とも口に入れたい。 これは「何事も経験」という自分の考えと、「話のネタになる」という関西人の打算的…

【読クソ完走文】思わず考えちゃう/ヨシタケシンスケ

なにをかくそう、僕は大学時代に思想・哲学を専攻していたのだ。 …なにもかくすことではないし、とりたててスゴいことでもないけど。 思想とか哲学っていうと、「そんなことやって何か意味あんの?」という声が聞こえてきそうだ。いやむしろあるなら僕に教え…

【読クソ完走文】すいません、ほぼ日の経営。/糸井 重里

スローライフ、シンプルライフ、そんなもんクソくらえじゃーぃ! と、叫びたくなるほど僕はハイセンスな生活に憧れている。 量より質を重んじ、理知的でありながらユーモアがあり、趣味や好みが高尚で、どこか余裕ある振る舞いながらも好きなことには情熱を…

【読クソ完走文】1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック/許 成準

皆さんは天才をご存知ですか? 華々しい成果を上げた人を紹介されると、うぉ!さすが天才!と感嘆する。 だけど、身近にそういう人を見ていると、得意分野以外の出来なさっぷりに、こ、これが天才ってヤツかッ…!と一歩引いてみたり。 天才にはいわゆる発達…

【読クソ完走文】かぼちゃを塩で煮る/牧野 伊三夫

以前にも書いたと思うのだけれど、僕は丁寧な生活をしている人に憧れる。日常のささいな事にこだわりを持っていたり、旬や季節を大切にするような人だ。 とりわけ、食に対して趣深く接する姿勢はとても素敵だと思う。 念のために言っておくが、何も高級料理…

【読クソ完走文】ハルはめぐりて / 森泉 岳土

海外旅行に行ったことがある人の方が偉い、とは全く思わない。 けれど、知ってる人がいない、言葉も通じない、右も左もわからない…そんな状況で独りで過ごすあの不安と緊張、それから高揚感は何ものにも代え難いもの。 この経験はやはり国内では味わえない感…

【読クソ完走文】鯖/赤松 利市

東京は神田のとある居酒屋で「鯖缶バター」というメニューを食べたことがある。 なんて事はない、味噌煮の鯖缶にバターをひと切れ入れて缶ごと温めるだけ。 コンロに網をひいて缶を乗せるだけなので、家でもたまにやるのだけれど、これが手軽で美味い。 もう…

【読クソ完走文】日本進化論 / 落合陽一

4月になって新入社員が入って来た。ということは、僕の勤続年数も増えたわけで、また社内の先輩度がひとつアップしたわけだ。 そんなことに何の意味もないことは承知の上だけど、年功序列を重んじる日本社会では、先輩の意見が後輩にとって無視できないもの…

【読クソ完走文】読書する人だけがたどり着ける場所/齋藤 孝

「読クソ完走文」などという書き物を始めて、はや1年が過ぎた。 自分自身、読解力も記述力も向上したという実感はないけれど、思っていることを表現する、ということに関しては、幾許か上達したのではないかと思っている。 それでも過去の文章を読み返すと…

【読クソ完走文】ざんねんな努力/川下 和彦 たむらようこ

最近、ちまたで流行りの「残念な」シリーズ。本来思っていたものと異なることを指したり、自虐的な意味合いだったりする。 この「残念」という言葉に深い意味をもたらしたのはSNSの影響じゃないかと、僕は思っている。 リア充を装って背伸びした投稿、盛りに…

【読クソ完走文】カレーライスを一から作る/ 前田 亜紀

前回、「子供に教えたいこと」をテーマに書いたので、ちょっと似通った内容になるかもしれないけど、これも是非、子供たちに体験してほしい。 というか、僕が体験したい。それが本書「カレーライスを一から作る」である。 これはグレートジャーニーこと、関…

【読クソ完走文】メシが食える大人になる!よのなかルールブック / 高濱 正伸

小学校では昨年から道徳が「特別の教科」として施行されている。どのような内容をおこなっているのかは知らないけど、教科である以上、評価の対象となるそうだ。 道徳というもの自体、つかみどころがないと言うか、何を持ってして道徳というのか、これまた不…

【読クソ完走文】極夜行/角幡 唯介

およそ読書という行為は、経験したことのない出来事を想像して嬉々としたり悶々としたり感涙したり、いわば作者が作り出した世界を追体験することだと思う。 しかしながら、この「極夜行」に関してはどれだけ想像してもその上をいくだろう壮絶な体験が記され…

【読クソ完走文】パパラギ/エーリッヒ・ショイルマン

「パパラギ」ー 雰囲気的にあまり馴染みのない言葉だけど、これはサモア語で白人(主にヨーロッパ人)のことを指す。 本書には「はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集」というサブタイトルがつけられていて、文字通りサモアの酋長がヨーロッパを訪…

【読クソ完走文】みんなちがって、みんなダメ/中田 孝

「座右の銘」の反対語を何というか知らないけど、僕にも好きじゃない言葉がある。 それが「同調圧力」だ。 日本は島国で村社会だからとくにその傾向が強いと思う。大多数と異なることをやっている人に対して概して冷たい。 それならまだしも、自分たちと同じ…

挑戦してもいい頃 (←は?)【読クソ完走文】走れ!マンガ家 ひぃこらサブスリー/みやすのんき

僕は少年時代にジャンプ黄金期を過ごし、努力・友情・勝利がテーマのマンガをたくさん読んだ。 それがマンガの王道だと思っているし、みんなで盛り上がったのもそういうマンガだ。それは間違いない。 しかし小学校高学年にもなると、男子の間では密かにちょ…

足は大切だよって話。【読クソ完走文】距骨を整えれば不調が治る!/志水 剛志

裸足で走るようになってからというもの、人体の構造や動きに興味を持つようになった。 とりわけ足元は裸足ランのベースとなる部位なのでなおさら。 そこで前々から気になっていた本を見つけたので読んでみたのだけれど、それが本書。 距骨万能説 「距骨」と…

足るを知るってことっすかね【読クソ完走文】ぼくたちに、もうモノは必要ない。/佐々木 典士

先日、娘たちのために部屋を作った。広くない我が家でもうひとつ子供部屋を作るのは挑戦的ではあったけど、年頃に向かう娘がいたのでは仕方ない。 本当はひとり一部屋が希望だったようだけど、そこは2人でシェアしてもらうことで落ち着いた。 問題は半物置の…

遭難者の気持ちはなんとなくわかる…【読クソ完走文】ドキュメント 道迷い遭難/羽根田 治

遭難なんてどこの世界の話だと思っていたけど、トレイルランニングを始めて山へ行くことが多くなったことで無視できない出来事になった。 遭難というのは足を踏み外して崖から落ちたり、濁流に流されてしまったりして、こ、ここはどこだ…?みたいな状態のこ…

憧れるけど踏み切れない…【読クソ完走文】自作の小屋で暮らそう/高村 友也

40歳を過ぎて来ると、あらためて自分の人生について考えるようになる。 残り半分の人生をどうするかという課題。健康寿命を考えるともっと少ないか。 若い時はそれこそいろんなことに手を出して広く浅く経験を積むのが良いと思う。 だけど、中年になるともは…

【読クソ完走文】キッチハイク! 突撃!世界の晩ごはん/山本 雅也

キッチンのヒッチハイクと称し、世界の人々のお宅へお邪魔してご飯を頂いてしまおうという「キッチハイク」。想像するだけで心躍る企画だ。 著者はFacebookや友人のツテをたどり、ご飯をごちそうしてくれる人を探して現地へ向かう。そこで待っているのは等身…

太陽の塔はいつ世界遺産になるのさ?【読クソ完走文】太陽の塔 TOWER OF THE SUN / 平野 暁臣

1970年、僕が生まれる前に開催された日本万国博覧会。 当時の熱気を知る由もないのだけれど、高度経済成長期の日本が凄まじい勢いを持っていたのは間違いない。 オリンピック開催、新幹線の開通、その後の日本を支える発展が形成された時期でもある。 そんな…